これからも中日ドラゴンズを走攻守食で支えて下さい!
【第5位】岡林のモンブランクレープ
またしても岡林です。3戦連続岡林。岡林・岡林・雨・岡林、という声が聞こえてきそうな連続登板ですが、どれもそれだけ美味しかったんだからしょうがない。言い換えると、やはり岡林はそれだけ球団から大事にされているということでしょう。今や日本代表にも選ばれたのですから当然です。クレープを販売している「ナゴドルチェ」のスイーツは毎年どれも美味しいのですが、その中でもコチラは出色の出来でした。岡林メニューは本当にハズレがないので、これからはバンテリンドームで食べるものに迷ったらとりあえず岡林に走りましょう!
【第4位】ドアラのチェリーソーダフロート
2年ぶりのランクインとなりました、ドアラメニュー。マスコットメニューも毎年つくられるのですが、昨年からバク転パフォーマンスを中止したせいなのか、いまいちパッとしたメニューが開発されなくなりまして。今年も「ドアラの焼きそばパン」を食べた時はムムムと思いましたが、こちらのチェリーフロートで面目躍如。チェリーホワイトソーダにバニラアイスとミカンを添え、今季のスイーツ系メニューの中では最高の出来栄えでした。この勢いで、来季はバク転復活もお願いしたいところ。
【第3位】涌井のピンクグレープフルーツサワー
阿部寿樹選手の移籍は、スタジアムグルメ界にも大きな衝撃でした。それはつまり、定番メニューと化していた「マスター阿部の厳選イモ焼酎こだわり炭酸水割」の消滅を意味していたからです。これはバンテリンドームのアルコール販売に大きなダメージだ……。そんなドラファンの心と胃袋の隙間を埋めてくれたのが、阿部選手とのトレードでやってきた涌井秀章によるサワーでした。ピンクグレープフルーツの酸味・苦味・甘味が一体となった味わいは、まるで涌井による変幻自在の投球術そのもの。1杯目にも、食事のお供にも合う逸品だと思います。バンテリンドームの新しい名物となるか?
【第2位】ローストポークビシエドバーガー
「味」だけに特化して語ろうとすると、今年の12球団全体を見渡しても特筆に値すべきメニューでした。火が使えないバンテリンドームでは、どうしても温かいメニューはパンチが効かない傾向にあります。しかしそんな環境を逆手に取り、冷たくても美味しいローストポークをバーガーに。そしてこれが大当たり! コロンブスの卵と言うべきか、火を使えないなら、冷たいものを売ればいい。その発想の転換が生んだ傑作メニューでした。後はビシエド本人が当たりを取り戻してくれれば言うことなし。
【第1位】翔平のさっぱり蒸し鶏ねぎ塩
スタンディングオベーションを以て、このメニューの戴冠を祝して欲しいと思います。21年シーズン途中からドラゴンズに加入して以降、代打で、守備で、代走で、献身的にチームを支えてきた加藤翔平プロデュースによるメニューを初登場1位としました。アスリートらしく、ヘルシーな蒸し鶏を使用したおつまみメニューですが、サクサクとしたネギの食感とタレの塩気が、酒のアテにピッタリ。涌井のピンクグレープフルーツサワー片手に、翔平のさっぱり蒸し鶏をつまむ。今年はそんな試合観戦を数多く重ねた気がします。スイッチヒッターである加藤翔平に合わせて、器となるヘルメットも左右両方用意していたところも高ポイントでした! 加藤選手、これからも中日ドラゴンズを走攻守食で支えて下さい!
と、今年も勝手にベスト10形式で発表していきましたが、全体的には今年も順調にレベルアップしていたな、と総括できると思います。
最後に、来季への期待も込めて一つだけ苦言を。今季MVP級の活躍を見せてくれた、細川成也選手プロデュースメニューが無かったのは、やはり寂しかったなあ、というのが本音です。もちろんこれだけの活躍は誰も予想していなかったと思うのでしょうがない面はありますが、来季はそういう「想定外の活躍をした」選手のメニューも、臨機応変に対応して販売していってもらいたいな、と思っております。だって、2年連続最下位から巻き返しを図るには、「想定外の活躍」をする選手にもっともっと出てきてもらわねばいけないわけなので。ついでに、想定外に美味しい選手プロデュースメニューも、もっと出てきて欲しいなあと思う次第でございます。
中日ドラゴンズだけでなく、プロ野球選手プロデュースメニューのますますのご発展を願って、結びの言葉とさせていただきます。バンテリンドーム、今年もたくさんごちそうさまでした!!
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