大臣規範に抵触する疑いのある大規模な政治資金パーティーの開催や、家賃や政治資金計177万円の不記載など、続々とカネの問題が発覚した片山さつき財務相(66)。新たに計20万円の不記載があることが、「週刊文春」の取材でわかった。
新たに発覚した“収入隠し”
静岡県産業廃棄物協会政治連盟の収支報告書によると、2022年6月に「参議院議員選挙2022 陣中見舞い」として「片山さつき」個人に10万円を支出。また、旅館ホテル政経懇話会の収支報告書によれば、2022年6月に寄付として同じく「片山さつき」個人に10万円を支出していた。
どちらも片山氏が出馬した参院選のタイミングでの支出だ。ところが、片山氏の選挙運動費用収支報告書にも他団体や支部の報告書にも、これらの収入の記載がまったく見当たらないのである。
「選挙のカネまでが“裏金”化している疑いがある」
新たに発覚した収入隠しについて、政治資金に詳しい神戸学院大学の上脇博之教授はこう指摘する。
「いずれも参院選直前かつ議員個人宛の支出ですから、本来なら選挙運動費用収支報告書に記載すべき収入。つまり、極めて高い透明性が要求される選挙のカネまでが“裏金”化している疑いがあるのです」
片山氏に不記載について訊ねると、概ねこう回答した。
「事実関係を調査した上で、適切に対応します」
ただ、彼女のカネを巡る問題はまだあるのだ――。
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現在配信中の「週刊文春 電子版」並びに12月11日(木)発売の「週刊文春」では、片山氏の政治資金パーティーで起こったトラブル、片山氏が代表を務める政治団体が彼女の著書を“爆買い”していること、片山氏の莫大な金融資産などについて、詳しく報じている。
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