「報道を見て『山中先生、変わってないな』と思いました」

 

 渦中の横浜市長、山中竹春氏(53)を知る人々は、口を揃えてこう語る。

 横浜市の現職人事部長である久保田淳氏が、「週刊文春 電子版」(1月11日配信)で、山中氏の暴言や誹謗中傷などを実名顔出しで告発した問題。1月15日には久保田氏が記者会見に臨み、注目を集めた。

1月16日、パワハラ疑惑について取材に応じた山中氏 ©時事通信社

市役所職員を「バカ」「ポンコツ」「クズ」

 パワハラ疑惑を受けて山中氏は1月16日にメディアの取材に応じ、「容姿や外見に関する誹謗中傷は行っておりません」としたうえで、市役所職員を「バカ」「ポンコツ」「クズ」などと評したことについては、「評価対象者のマイナス面として」発言したことを認めた。そして、「(久保田氏)本人を傷つける発言をしてしまった事に対して、深く、申し訳ないと思っています」と謝罪したのだった。

 現役職員から異例の訴えを起こされた山中氏とは、どのような人物なのか。

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「出身は埼玉県秩父市。早稲田大学政治経済学部と理工学部(数学科)を卒業し、アメリカ国立衛生研究所(NIH)研究員や国立がん研究センター部長などを経て、2014年、横浜市立大学医学部教授に就任しました。データサイエンスが専門で、コロナ禍では、再感染を防ぐ役割を果たす中和抗体の研究で注目された。2021年の横浜市長選で立憲民主党に担がれて出馬し、現職だった林文子氏や菅義偉首相(当時)の側近・小此木八郎元防災担当相との三つ巴を制して当選を果たしました」(地元記者)

 データを活用した市政運営を武器に、昨夏の市長選でも再選を果たした山中氏。だが、久保田氏の告発後、「週刊文春」には、山中氏の“裏の顔”を知る人による証言が続々と寄せられた。とりわけ目立ったのは、山中氏の古巣である横浜市立大学時代の関係者の声だ。当時の同僚や部下ら全5人が「週刊文春」に証言した。

“古巣”関係者5人が証言した山中氏の裏の顔

 山中氏は古巣でも、周囲のスタッフに対し、陰口ともとれる暴言を口にしていたようだ。横浜市立大学医学部の元職員、A氏が振り返る。

「山中氏は部下たちに対し、日常的に『アイツはパーチクリン(能力がない)』といった言葉を投げかけていました。また、特定の教職員を指して『〇〇大学だから使えない』と学歴で判断するような発言や、秘書や職員の容姿から『ブーちゃん』と揶揄するような呼び方もしていました」

2021年、コロナの専門家として初当選 ©時事通信社

 A氏によれば、山中氏の振る舞いによって精神的に追い詰められ、職場を去るスタッフが後を絶たなかったというーー。

 一連の証言について、山中氏に質問状を送ったところ、こう回答があった。

「容姿や学歴に関する誹謗中傷はありません。(山中氏の影響により、退職者が相次いだことについて)そういった事実はありません。特定の方からそう思われていたとすれば、真摯に受け止めたいと思います」

 山中氏の“独裁体制”のもとで退職者が相次いでいた実態、山中氏による衝撃的なメールの文面など、関係者5人の証言の全容は現在配信中の「週刊文春 電子版」で読むことができる。

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