篠山紀信 写真家|1月4日没 享年83
1970年代、山口百恵や後に夫人となる南沙織を写し出した「激写」シリーズで一躍ブレイク。「写真は時代の写し鏡」と語り、時代を象徴するさまざまなスターの決定的瞬間をフィルムに焼き付けた。写真界の第一線を走り続けた巨匠の“激写魂”とは。
安倍洋子|2月4日没 享年95
岸信介元首相を父に生まれ、安倍晋太郎元外相と結婚。次男として誕生したのが安倍晋三元首相だった。娘、妻、そして母の立場で、激動の日本政治史を見つめ続けた人生を振り返る。
小澤征爾 指揮者|2月6日没 享年88
1959年に単身渡仏し、同年ブザンソン国際指揮者コンクールで優勝。バーンスタイン、カラヤンから薫陶を受け、世界を舞台に活躍した。“世界のオザワ”はなぜ愛されたのかーー。その姿を間近で見たライターが語る。
崖っぷちを走りながら、かたときも勉強をやすまなかった88年…なぜ“世界のオザワ”の音楽は世界中で愛されたのか?
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鳥山明 漫画家|3月1日没 享年68
全世界で愛される『Dr.スランプ』『ドラゴンボール』などの作品を生み出したが、公の場にはほとんど姿を現さず、愛知県清須市で地味な生活を送った。急性硬膜下血腫のため68歳でこの世を去った巨匠の素顔を、『電影少女』『ウイングマン』作者の盟友・桂正和が明かす。
曙太郎 元大相撲力士|4月没 享年54
大相撲で史上初の外国人横綱となり、角界の歴史を変えたハワイ出身の伝説的力士。横綱として初めて迎えた三月場所を10勝で終えた直後の1993年5月には、『週刊文春』で連載が始まったばかりの「阿川佐和子のこの人に会いたい」に登場。そこでは、横綱としての苦悩が語られていた。
桂由美 ブライダルデザイナー|4月26日没 享年94
ウエディングドレスがほとんど着られていなかった時代に専門店をオープン。「日本のウエディングドレス界の先駆者で、『ブライダル』の言葉を定着させた」と評される。生涯現役で、亡くなる4日前には『徹子の部屋』(テレビ朝日系)の収録に臨んでいた。
キダ・タロー 作曲家・タレント|5月14日没 享年93
「出前一丁」や「かに道楽」などのCMソング、「プロポーズ大作戦」(朝日放送)をはじめとする有名番組のテーマから吉本新喜劇を彩る坂田利夫のテーマ曲「アホの坂田」まで。誰もが一度は耳にしたことのある曲を生み出した。テレビやラジオにも多数出演し、「探偵!ナイトスクープ」(朝日放送)には「最高顧問」として34年間出演。多くの人から愛された人柄を偲ぶ。
中尾彬 俳優|5月16日没 享年81
「ねじねじは断捨離したけど、あの人、文春は捨てなかったの。亡くなる3日前には、点心とクリームソーダを喜んで食べていた。自宅で看取ることができて満足です。私もあんなふうに逝きたい」
2018年には『終活夫婦』(講談社)を夫婦で上梓していた名優の最期を、芸能界きってのおしどり夫婦として知られた妻・池波志乃が独占インタビューで語った。
徳田虎雄 医師・政治家|7月16日没 享年86
苦学して大阪大学医学部を卒業し、30代で第一号の病院を設立すると、猛烈な勢いでグループを拡大させ、「徳洲会」を日本最大の医療法人に育て上げた。政治の世界にも飛び込み、衆議院議員を4期務めたが、筋萎縮性側索硬化症 (ALS) を発病し政界引退を余儀なくされた。稀代の病院王との思い出を盟友が振り返る。
大山のぶ代 声優|9月29日没 享年90
国民的アニメ『ドラえもん』でドラえもんの声を1979年から2005年まで約26年間にわたり演じ続けた。その“愛嬌のあるだみ声”は、原作者の藤子・F・不二雄が「ドラえもんってこんな声だったんですね」と評したという。35年以上にわたり大山を側で支えたマネージャーが思い出を語る。
中川李枝子 児童文学作家|10月14日没 享年89
人気絵本『ぐりとぐら』(作画は実妹の山脇百合子)や、ジブリのアニメ映画『となりのトトロ』の主題歌「さんぽ」の歌詞も手がけた。『ぐりとぐら』はなぜ生まれたのか、そしてなぜ誰からも愛されるのかーー本人が生前に明かしていた秘話を紹介。
西田敏行 俳優|10月17日没 享年77
『釣りバカ日誌』シリーズやNHK大河ドラマ『八代将軍吉宗』の徳川吉宗など、喜劇からシリアスまで幅広い役柄を演じ、お茶の間に親しまれた。西田と同い年で50年来の友人でもある泉ピン子が、100分にわたって小誌の取材に応じ、思い出を語った。
楳図かずお 漫画家|10月28日没 享年88
『漂流教室』『まことちゃん』など数々の名作漫画を生み出し、SF、ギャグ漫画のほか、ホラー漫画の第一人者としても知られた。『富江』などのホラー漫画で知られる伊藤潤二が、楳図かずおの描く“闇の美少女”を語り尽くす。
漫画家・伊藤潤二が語る楳図かずお “闇の美少女”は永遠に輝く
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北の富士勝昭 元大相撲力士|11月12日没 享年82
1970年に横綱に昇進し、幕内優勝は10回。現役時代は、1972年初場所での関脇・初代貴ノ花の“伝説の一番”など、後世に残る名勝負をいくつも繰り広げてきた。相撲協会退職後は、粋で軽妙で語り口の解説で視聴者から愛された、不世出の横綱を偲ぶ。
谷川俊太郎 詩人|11月13日没 享年92
現代日本を代表する詩人で、『二十億光年の孤独』や『生きる』などの代表作のほか、アニメ「鉄腕アトム」の主題歌なども手がけた。週刊文春の連載「阿川佐和子のこの人に会いたい」に登場した際には、貴重な創作論も語っていた。「一種の巫女みたいになって、日本語の世界に入っていって、そこに耳を貸せばいい」
火野正平 俳優|11月14日没 享年75
1973年のNHK大河ドラマ『国盗り物語』の木下藤吉郎役でブレイク。時代劇や任侠ものを中心に多くの映画やドラマに出演する一方、数々の女性との熱愛報道も注目を集めた。最盛期は「11股」と報じられたこともあった。稀代のプレイボーイが、誰からも愛された理由とは。
中山美穂 歌手・俳優|12月6日没 享年54
「ミポリン」の愛称で親しまれ、昭和から令和まで駆け抜けたトップアイドル。その突然の死が報じられると、日本中が悲しみに暮れた。中学でのデビュー秘話から、母への想い、スターゆえの苦悩……デビューからの軌跡を辿る。
小倉智昭 キャスター|12月9日没 享年77
フジテレビ『とくダネ!』で長く司会を務め、朝の顔として親しまれた。2016年に膀胱がんを公表、闘病を続けながら仕事を続けていた。『とくダネ!』の開始3年目、2002年1月31日号の『週刊文春』に掲載された対談では、仕事への取り組み方を語っていた。
渡邉恒雄 読売新聞主筆|12月19日没 享年98
1950年に読売新聞社に入社。政治部の記者として自民党の大野伴睦や中曽根康弘と強い繋がりを築き、1991年に読売新聞社社長に就任。プロ野球・巨人のオーナーとして球界にも大きな影響力を持った。読売新聞主筆として生涯を全うした“メディア界のドン”が明かしていた、理想の死に方とは。
敬称略
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source : 週刊文春 電子版オリジナル