『男はつらいよ』映画公開55周年記念 歴代マドンナが明かす寅さん秘録

 

『男はつらいよ 寅次郎の青春』(1992年)

 この『寅次郎の青春』は、私が竹中直人監督の『無能の人』(1991年)へ出演した翌年の作品にあたります。おそらく、『無能の人』が得た賞の授賞式で山田監督と言葉を交わしたのがオファーのキッカケだったのかな、という気がします。

 私が演じるのは、宮崎県の油津(あぶらつ)にある理髪店の女主人・蝶子。独り身で、身寄りは船乗りの弟・竜介(永瀬正敏)がひとり。土地に根付いているけど、少し淋しそうな女性ですね。他の作品と違うのは、蝶子さんは油津から葛飾柴又へ行かないという点でしょうか。マドンナといえば東京にいるか、地方から帝釈天へ訪ねていくかして寅さんやお団子屋さんのみんなと交流しますから。私は残念ながら、おいちゃん、おばちゃん、さくらさんたちとお喋りする機会がありませんでした。

 

初回登録は初月300円で
この続きが読めます。

有料会員になると、
全ての記事が読み放題

  • 月額プラン

    1カ月更新

    2,200円/月

    初回登録は初月300円

  • 年額プラン

    22,000円一括払い・1年更新

    1,833円/月

  • 3年プラン

    59,400円一括払い、3年更新

    1,650円/月

週刊文春 電子版 PREMIUMMEMBERSHIP 第1期募集中 詳しくはこちら

※オンライン書店「Fujisan.co.jp」限定で「電子版+雑誌プラン」がございます。ご希望の方はこちらからお申し込みください。

有料会員になると…

スクープを毎日配信!

  • スクープ記事をいち早く読める
  • 電子版オリジナル記事が読める
  • 解説番組が視聴できる
  • 会員限定ニュースレターが読める
有料会員についてもっと詳しく見る

有料会員向けおすすめ記事

source : 週刊文春 2025年1月2日・9日号