週刊文春 電子版

「川崎憲次郎 スポットライト」|鈴木忠平

嫌われた監督 落合博満は中日をどう変えたのか 第2回

鈴木 忠平
エンタメ 社会 スポーツ

「開幕投手はお前でいく――」。3年間、1軍で投げていない川崎に落合は言った。

 

(すずきただひら 1977年千葉県生まれ。日刊スポーツ新聞社に入社後、中日、阪神を中心にプロ野球担当記者を16年経験。2019年よりフリー。著書に『清原和博への告白 甲子園13本塁打の真実』、取材・構成担当書に『清原和博 告白』、『薬物依存症』がある。)

「2004年の開幕投手は川崎、お前でいくから――」

 落合博満は電話の向こうで言った。

 就任したばかりの新監督は、右肩痛を抱え、3年間も1軍で投げていない男を開幕投手に指名した。

《なぜ、俺なんだ……》

 川崎憲次郎は落合の意図を読みとろうとしたが、できなかった。

 

「どうだ? いけるか?」

 受話器越しの落合は返答だけを求めていた。すると次の瞬間、川崎は自分でも驚くような反応をしていた。

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source : 週刊文春 2020年8月27日号

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