【前回までのあらすじ】ニュース番組『フラッシュ11』のメインキャスターを務め、十四歳下のひな壇芸人を恋人にもつ鷲尾粧子(50)。深夜、相談があるという後輩のディレクター・加藤大地の部屋に向かった。加藤は自身がゲイであること、そして番組の出演依頼のために会いに行った大御所芸人のウォッチャー目黒に、目黒の自宅で酒に薬をもられ犯されたと告げる。
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「だからね、加藤くん」
粧子は続けた。
「初動はよっぽど慎重にいかないと。同じ悔しさを味わわされたことのある私だからこそ、言いにくいことをあえて言わせてもらう。あなたは最初、『どこへ訴えればいいんですかね』って訊いたよね」
黒々とした加藤の目が、粧子を見つめて動かない。
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source : 週刊文春 2025年11月27日号






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