【前回までのあらすじ】ニュース番組のキャスター・鷲尾粧子(50)は、後輩のディレクター・加藤大地から大御所芸人のウォッチャー目黒に強姦されたと打ち明けられるが、咄嗟の対応を誤ってしまう。他方、加藤と親友の「週刊文春」記者・速水理央(34)は、この件を記事にすべく動き、局の駐車場に停まる目黒の車の後部座席で対峙する加藤と目黒の会話を「盗聴」する。
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〈とぼけないで下さい〉
加藤の声はいつもより低く、わずかに揺れている。
〈あの一件以外にあり得ないじゃないですか〉
〈あの? って、どの一件や〉
理央は、イヤフォンを指で押さえた。全身が耳になったようだ。斜向かいの端に停めた車の中、鬼島も同じ思いで息をひそめているだろう。
〈僕と目黒さんの間で話すことといったら一つしかないでしょう〉
〈そんなこともあれへんやろぉ〉
目黒の口調はひどく愉しげだ。
〈付き合いもええかげん長いねんし、積もる思い出話もあれば、これからの相談も……って、せや、どないなっとんねん、例の件〉
〈例の?〉
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source : 週刊文春 2026年3月5日号






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