笑いはすごい。ずっと思って来たし、今も思っている。

 大阪で育ったからお笑いをよく観ていた。テレビをつければ、吉本新喜劇や漫才を放送していた。それは所謂バラエティ番組ではなく、台本がある作り込まれたお笑い。日常にお笑いが転がっている、そんな環境だった。だからか、昔からずっとお笑いが好きだ。

「笑い」は表現としても非常に難しいジャンルだと思う。と書くと、何だか笑いに精通しているみたいだが、そんなことは全然無く、ただ好きで、リスペクトがあるというだけだ。そして、好きといっても、研究していた訳でも、あらゆる芸人さんを把握している訳でもない。ごく普通の、割とお笑いは好きというレベルの人間である。という言い訳を散々並べた状態で、極私的な、独断と偏見に満ち満ちた意見なんかを書いてみようと思う。

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source : 週刊文春 2026年4月9日号