断じて花粉症ではない。鼻がグズつこうと、喉がカサカサしようと、くしゃみを連発しようと、風邪だと自分に言い聞かせて来た。だが……風邪で目は痒くならない! 花粉症に屈した。こうして、僕は快適な春を失ったのだ。

 昔、花粉症という名前はなかった。それは「アレルギー的な何か」という存在だった。やがて、いつの頃からか「花粉症」という名前が付き一般化。この国民病とも言える花粉症の最大原因である杉の木が、なぜこれほど日本に多いのか?

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source : 週刊文春 2026年4月16日号