ストレート防衛を期待するべきか名古屋対局を待ち望むべきか、それが問題だ。
藤井聡太二冠の防衛で幕を閉じた第92期棋聖戦。第3局の形勢が揺れ動いていたとき、名古屋・万松寺での第4局開催を待つ地元ファンの心も揺れていたはず。まるでハムレットのようだったことだろう。
とはいえ現役最強・渡辺明名人相手に1勝でも返されるとシリーズの流れまでが変わる恐れがある。3連勝の防衛は藤井二冠自身はもちろん、ファンも安堵したシリーズであったはずだ。
本来ならそこで終わりの棋聖戦。しかし第4局開催予定日の前日、万松寺の全面協力を得て、大盤解説予定地の大ホールで藤井二冠の防衛祝賀会が行われた。
幅約100メートルの広い会場に約400人の将棋ファン。正式な就位式とは別の、藤井二冠の地元ならではの盛大な祝賀会であった。
進行司会は中京圏で活躍する講談師・旭堂鱗林さん、将棋連盟の理事挨拶は私。地元色が濃いが、ゲストも豪華である。将棋好き芸人・サバンナの高橋茂雄さんと第4局の立会人だった先崎学九段。藤井二冠との3人トークショーは祝賀会の目玉で大いに盛り上がった。
対局中でない藤井二冠の表情は非常に朗らか。
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source : 週刊文春 2021年8月5日号