お盆休みがあったため、このエッセーも久しぶりである。原稿を書いている今、オリンピックは終わり高校野球の真っ最中だ。読者の皆さんがこの号を手にされたときはパラリンピックも開幕していることだろう。

 将棋の世界では豊島将之竜王対藤井聡太二冠の2つのタイトル戦が佳境に入っている。

 藤井二冠の防衛戦の王位戦は第5局までが、挑戦者の叡王戦は第4局まで終わっているはず。叡王戦は奪取まで後1勝。藤井勝ちなら「藤井三冠」だし、豊島勝ちなら最終局に突入。

 もちろん今の段階で結果を知る術はないが、ソワソワして落ち着かないのだ。

(このエッセーを開いたとき、自分や周囲はどんな心境になっているのか?)

 今の自分は知らず、読者は分かっているその結末。期間が異様に短いタイムカプセルを埋め、読者と一緒に開く気分である(追記 8月22日の叡王戦第4局で豊島叡王が勝利、決着は最終局に持ち越された)。

 さて色々な意見の中で行われた東京オリンピックだが、競技には沢山の感動があった。

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source : 週刊文春