現在8つある将棋界のタイトル戦。79期の歴史と伝統を持つ名人戦や、新四段はもちろんアマチュアや女流棋士にも獲得チャンスがある“竜王戦ドリーム”の竜王戦など。それぞれのタイトル戦に特色があり、私たちもその重みを感じながら戦っている。
一番新しく発足した棋戦は叡王戦。四段から九段まで段位ごとに予選が分かれているのが特徴だ。
私が指す「八段戦」はA級八段や実力派のベテランなど猛者が揃い、平均年齢はやや高め。制度上、若くて勢いのある10代四段はここには絶対にいない。
だが、昨年末の叡王戦予選のこと。
初戦で1つ年下のライバル畠山鎮(まもる)八段に勝って勢いに乗る私。よーしベテラン世代の戦いを勝ち抜いて本戦入りを目指すぞ。
そして2戦目の対戦相手。藤井聡太二冠……勢いのある10代四段はいなかったが、恐ろしい10代タイトルホルダーが控えていた。
うん、君の段位は八段だから同じブロックにいるのは知っていたよ。しかし早くも2戦目で師匠の前に立ちはだからなくてもいいんじゃないのかな……。
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source : 週刊文春 2021年9月9日号