私は仕事が好きだ。仕事かプライベートか、なんて選ぶ必要などなくどちらも手にできてしかるべきだとは思うが、それでもその二者択一を迫られた時、結局いつも仕事を選んできた。だからこそ見えた景色があるので、一切後悔していない。けれど『ドラゴンの胃でおやすみ』を読んでいると、強烈な共感と共に何かが揺らぐのを感じる。人生仕事が全てじゃないし、たまに立ち止まったっていいのかも。大切なものはひとつじゃなくて、もっとたくさんあってもいいのでは……? 

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source : 週刊文春 2026年7月9日号