【前回までのあらすじ】ディレクターの加藤が芸人のウォッチャー目黒に犯されたことを知った、大宝テレビ『フラッシュ11』のキャスター・鷲尾粧子(50)と加藤の親友の「週刊文春」記者・速水理央(34)。目黒は十八年前に理央の親友たちをもレイプしていた。粧子は目黒をゲストに迎えた同番組の放送中、その証拠映像をカメラの前に晒し、目黒を正面から追及した。
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ヴァイオリンの奏でるエンディングテーマに合わせて、
「それでは、また明日」
「おやすみなさい」
「おやすみなさい」
両サイドのマリリンと有馬ともどもにこやかに頭を下げながら、粧子はすでに覚悟を固めていた。
良くてキャスター降板、停職か、場合によってはクビ……そうなっても『フラッシュ11』と番組スタッフだけは守らなければならない。今夜のすべては独断で決行したことで皆は何も知らなかったのだと主張し、信じてもらわなくては。
ほんとうはマリリンと三カメ担当のベテランカメラマンにだけは事前に根回ししてあったが、そのことはお互い決して漏らさない約束だ。たとえ自分が番組から外れてもマリリンがいてくれる。彼女ならメインキャスターとしても立派にやっていけるし、黙って協力してくれたのも本人にその野心があるからだとわかっていた。
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source : 週刊文春 2026年10月22日号
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