人生の3分の2はいやらしいことを考えてきた。
僕が美大を卒業して間もない頃の話である。
住んでたボロアパートに1本の電話がかかってきた。先方は開口一番、
「みうらさん御本人でしょうか?」
と、訛りのある低い男の声で聞いてきたので、
「はい」と、答えると、
「あぁ、それは良かった。わたくしはじょうもう新聞の者でしてね」と、言った。
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source : 週刊文春 2022年12月1日号