踊りつかれて 第7回

塩田 武士
エンタメ 読書

【前回までのあらすじ】週刊誌記者である小谷義昭は、歌手の奥田美月と男性俳優が偶然腕を組む瞬間の写真を撮れたことをきっかけに、二人の熱愛疑惑を記事にした。後日、カメラマンと共に美月の自宅周辺で張り込む義昭の前に、当の本人が現れる。「人の心はないの?」と涙を流す美月だったが、義昭が肩に手を置いた途端、感情が一転。怒りの形相で義昭に詰め寄る。

 

「早く帰れよ害虫。おまえらが入っていいエリアじゃないんだよ」

「いや、いくら何でも害虫呼ばわりはひどいんじゃないかな」

「うるさい! 指図するな!」

「美月ちゃん、ちょっと落ち着いて」

「馴れ馴れしく下の名前で呼ぶな! 害虫! ガーイチュー! 嘘つき野郎!」

 別人格が現れたようで怖くなった義昭は、カメラマンに合図して車に乗り込んだ。

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source : 週刊文春 2023年8月3日号

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