中古車販売業界2位のネクステージに数々の不正疑惑があることを「週刊文春」が報じたのは9月6日のことだった。
タイヤがパンクしているかのように見せかける、営業が保証サービスを売るために「タイヤが古くなったら、パンクさせればいいんですよ」と客に“悪知恵”を吹き込む──小誌に寄せられた不正の告発は多岐にわたった。取材に応じた社員たちは、口を揃えてこう言う。
「販売ノルマが高すぎて、不正をしないと追いつけなかった」
一連の不正疑惑が報じられた9月6日、株式市場が開くやいなやネクステージの株価は急落。一時はストップ安水準となる前日比700円(20%)安の2770円まで下落した。
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ネクステージは小誌の取材に対し〈当社には、保険契約数に関するノルマはありません。(中略)昇格基準の一つには含まれております〉と回答したが、この弁明に対して現場からは疑問の声が上がっている。
「ノルマがないなんてありえません。なんなら保険が一番きつかった。『保険を売るために車を売れ』と言われていましたし、数字を達成できないやつはクズ扱いされました」(現役社員)
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source : 週刊文春 電子版オリジナル