相撲協会を電撃退職した直後、貴乃花はもう一つ、人生における重大な決断を下していた。23年間連れ添った景子さんとの別れ――。“ガチンコ”遺伝子を受け継ぐ貴景勝が劇的な優勝を飾った翌日、貴乃花は小誌に愛弟子への想い、そして離婚に至った真実を告白した。
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「気づけば、円満ではなくなっていた」
元貴乃花親方こと花田光司氏(46・以下、貴乃花)が淡々と振り返る。
「そのうちいつか表沙汰になるだろうなとは思っていました。今後いろんな憶測が出回るでしょうし、早々には収まらないかもしれませんが、それはもう仕方のないこと。会見をやるとかは全く考えてないです。もちろん、お互いが納得した上でのことですが、正直に言えば、円満な夫婦なら離婚なんてしません。気づけば、円満ではなくなっていたということです――」
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元貴乃花部屋の小結・貴景勝(22)が初賜杯を抱いた大相撲九州場所。千秋楽から一夜明けた11月26日の日中、貴乃花が小誌に語った愛弟子への想いは、師としての厳しさと愛情に満ち溢れていた。
「(優勝は)まだ序章に過ぎませんので。喜びに浸っている暇はありませんよ。これから一歩も退かず、ひたすら上を目指して精進を続けるのみ。あの子ならそれができますから」
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source : 週刊文春 2018年12月6日号