1983年の初当選以来、13回もの当選を重ねてきた二階俊博氏。安倍・菅両政権では5年にわたって幹事長を務め、「党内随一の政治的技術を持つ男」としても評されていました。しかし自民党の裏金問題では、「約50億円」の政策活動費を受け取っていたことが発覚。自身の秘書と派閥の会計責任者が立件されたことを受け、次回の次期衆院選不出馬を宣言しました。“歴代最長幹事長”に一体何がーー。光と影に迫った「週刊文春」の記事をまとめました。
自身の秘書と派閥の会計責任者が相次いで立件された二階氏。使途不明の政策活動費を50億円受け取っていたことも物議を醸している。そして、裏では派閥の最高幹部たちが番記者と“言いたい放題”の宴会を開いていた。
自民党の二階俊博氏(84)が幹事長時代、5年間にわたり計50億円の「政務活動費」を受け取っていた問題。幹事長に対して重点的に支給される「政策活動費」は、領収書の公開が必要とされず、その使途はブラックボックス化しています。長年にわたり「政治とカネ」の問題を取材し続けてきた和田記者は、今回の問題をどう見ていたのか。二階氏を直撃すると、驚きの回答が――。
「年齢制限はないですが、お年を考えてということですか?」
「お前もその歳が来るんだよ、バカヤロウ!」
3月25日の記者会見で、次期衆院選不出馬を宣言した二階俊博元幹事長(85)。年齢について問われると、そう激高していたが――。
――世襲批判もあるが?
「そんなこと気にしてない。本人の能力とやる気だよ」
あの独特なしゃがれ声で小誌記者に語ったのは、3月25日の会見で引退を表明した自民党の二階俊博元幹事長(85)である。
「自民党が滅びる日」永田町取材42年・後藤謙次(74)が斬る
裏金問題、過激ダンスショー発覚と激震続きの岸田政権。鈴木善幸政権から42年にわたり永田町取材を続け、このほど『ドキュメント平成政治史』(全5巻)の最終巻『安倍「超長期政権」の終焉』(岩波書店)を上梓した政治ジャーナリストの後藤謙次氏(74)が、自民党政治を斬る。
二階幹事長「会食炎上の夜」 息子も宣言破り“銀座酩酊”写真
二階俊博幹事長(82)ら自公幹部5人が日本料理店で会食したのは、8月17日昼のこと。国民には4人以下での会食を求めていただけに批判を浴びたが、その日の夜、人通りの減った銀座に現れたのは――。
source : 週刊文春