【前回までのあらすじ】瀬尾は、奏に呼ばれて別府市の会館にいた。誰もいないホールに歩を進め、座席に腰を下ろした。会場が暗転した。舞台中央にスポットライトが降り注ぐと、明るく澄んだ光の中に美月が立っていた。ホールのスピーカーから音が聞こえてきた。アンドレ・ギャニオン『踊りつかれて』。流れるような美月の舞いは、瀬尾を追憶へと誘うのだった――。
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source : 週刊文春 2024年7月25日号