難病の子どもの夢を叶える活動を続けてきた大野寿子さん(73)が8月22日、息を引き取りました。大野さんは公益財団法人「メイク・ア・ウィッシュ」日本支部(MAW)で事務局長を務め、30年間で約3000人の子どもと交流しながら、生きる希望となる「夢を叶える」というチャレンジの支援を続けてきました。
週刊文春編集長も涙した、最期の57日間。余命宣告から告別式までを毎日新聞論説委員・小倉孝保さんが大野さんの闘病生活に密着しています。人生とは何か、そして何を遺すことができるか。考えさせられる連載とインタビュー、ぜひご覧ください。
《初回》「難病の子どもたちの夢を叶えたい」大野寿子さん(73)余命1カ月を生きる
難病の子どもの夢を実現させる非営利団体「メイク・ア・ウィッシュ」の“伝道師”として30年間、3000人の夢に寄り添ってきた大野寿子さん(73)。がんで余命1カ月と宣告されたのは、今年6月26日のことだった。それでも彼女は最期のプロジェクトに挑む――。
【インタビュー動画】癌で余命1ヶ月…大野寿子さん(73)が挑む“最期のプロジェクト”「たくさんの夢に励まされてきました」
体力の限界を迎え、講演はまもなくできなくなる。そこで浮かんだのが、自著『メイク・ア・ウィッシュ 夢の実現が人生を変えた』を希望者に無料で配ることでした。彼女が“最期のプロジェクト”に掛ける想いとは――。
【インタビュー動画・第2弾】余命宣告から1ヶ月…末期がんの大野寿子さん(73)が挑む“最期のプロジェクト”
余命宣告から1ヶ月を経た、7月27日の午後のこと。大野さんが挑む“最期のプロジェクト”に新たな動きが――。
《第6回》「難病の子どもの夢を叶え続けて…」追悼・大野寿子さん(73)「最後の晩餐と賛美歌」
8月22日、「最期の夢」であるプロジェクトが終了した夜、大野さんに「その時」が訪れる。家族が集まり行われたのは……。
source : 週刊文春