中山美穂は、女優、歌手として活躍し、1980年代から90年代にかけて日本のトップアイドルとして活躍した人物である。14歳でドラマ『毎度おさわがせします』に出演してデビューし、歌手活動も並行して行い、『世界中の誰よりきっと』などのヒット曲を持つ。
1969年3月1日生まれの中山は、小さい頃から芸能人を志していた。中学入学前に原宿でスカウトされ少女モデルの仕事を始め、中学3年生だった1985年にドラマ『毎度おさわがせします』で俳優デビューを果たす。このドラマでは不良少女・のどかを演じ、大きな注目を集めた。同年には『夏・体験物語』で初主演を務め、「C」で歌手デビューも果たし、日本レコード大賞最優秀新人賞に輝いた。
1990年代には映画『Love Letter』(1995年)に出演し、一人二役の演技が高く評価されてブルーリボン主演女優賞を受賞。その後も映画『東京日和』などに出演し、創作活動の歓びに目覚めていった。
私生活では2002年に作家で音楽家の辻仁成と結婚。子供が親の職業を意識せず育ってほしいとの思いから、パリに移住し、2004年に長男を出産した。しかし、2014年に離婚。親権は辻に譲ることになった。
2015年末には日本での芸能活動を本格的に再開。2016年には初の舞台作品に挑戦、2019年には松尾スズキ監督の映画『108~海馬五郎の復讐と冒険~』に出演するなど、新境地を開拓した。同年には20年ぶりとなるアルバム『Neuf Neuf』をリリースした。
2024年12月6日、渋谷区の自宅浴槽内で亡くなっているのが発見された。54歳だった。検死の結果、入浴中に起きた不慮の事故によるものと判明している。死の直前まで、全国ツアーなど精力的に活動を続けていた。



