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「4回無視」は、ひとことで言うとヘタだった

 麻生&菅に可愛がられる河野太郎先生。

 そう考えると「異端児」という今までのキャラは、大物に可愛がられていると見られたくないゆえのなんちゃってキャラにも思える。ああ、こういう優等生いる、いる。

 変節なのではなく本性が出てきたといったほうが正しいのかもしれない。

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 しかし、こういうふわふわした人が一国を代表する外務大臣となるとマズい。それが今回の会見ではなかったか。

 日露交渉に関する質問を無視し「次の質問どうぞ」と4回繰り返して強気を装うが、河野太郎先生は緊張のせいか水をその都度飲んでいた。ひとことで言うとヘタだった。

 この様子を見てニヤニヤしてるのはロシアではないか? 外交の場に出てくる人物の「器」をあらためて見られたのだから。やりやすい相手だと思っただろう。

©︎AFLO

 産経新聞は13日の社説で、

 《北方領土返還を求める日本の立場は法と正義に基づく。その基本をはっきり主張できないような外相には、安心して領土交渉を任せられない。》

《ロシア側に弱気な態度を見透かされ、足元を見られる。これでは、いくら交渉を重ねても返還の道筋をつけることはできまい。》

 河野太郎、産経師匠に叱られる。

 今回の会見は世界中が見ているので逆効果にしか思えない。国士を自認する人ほど河野氏の安い態度には憂いたほうがいい。国益を損ねた。

出世するために何も言わなくなった?

 日刊スポーツの名物コラム「政界地獄耳」はすでに11月末の時点で「河野は歴代最低の弱腰外相」(11月29日)と書いた。

《自民党内では外相・河野太郎を将来の首相候補と持ち上げる向きもあるが、歴代で最低の外相ではないか。》

《外相の役目は複雑な外交問題を国民に分かりやすく説明するものだが、就任以来この外相は何も話さないことが美徳とばかり、全く国民の知る権利をないがしろにして保身に精を出している。》

©︎文藝春秋

 その「対ロシア」の態度と比べ、

《韓国には内政干渉ではないかとこちらが気をもむほどの外相としては逸脱した強気の発言を繰り返していることを考えればおかしな話だ。最低の外相に外交を任せていていいのだろうか。》

 と締めた。

 ここにきて「変節」だけでなく、自分より強者だけに対しては従順さが目立つ河野氏。それもこれも総理になるための戦略なのだろうか。

 河野太郎氏は「今は持論を封印し、総理になったら実行する」と決めているのかもしれない。

 しかし小泉純一郎は郵政民営化は封印せずにずーっと言っていた。そんな正直さがウケたから大衆から信頼されて総理にもなったのだろう。


 それに比べ、出世するために何も言わなくなり、エラくなったとたんに「木で鼻をくくった対応」(by産経)をする政治家に、いったい誰が「総理になったら改革してくれるだろう」なんて思うだろうか。

 ちゃんちゃらおかしい。