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繰り返し眞子さまへの「愛情」を語られた紀子さま

 婚約内定者である小室圭さんとの結婚について、同じく会見で秋篠宮さまが「多くの人がそのことを納得し喜んでくれる状況、そういう状況にならなければ、私たちは、いわゆる婚約に当たる納采の儀というのを行うことはできません」とおっしゃった通り、「現状では納采の儀を行えない」というのが父親としての確固たるご姿勢だとはっきりした。

2015年10月、「モネ展」をご覧になる紀子さまと眞子さま ©JMPA

「家族として非常に難しい状況の中にありますが、私は、長女の眞子がいとおしく、かけがえのない存在として感じられ、これからも、長女への思いは変わることなく、大切に見守りたいと思っております」

 一方の紀子さまは、このように、繰り返し眞子さまへの「愛情」について言葉を重ねられていた。

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2017年5月、特別展「大英自然史博物館展」をご覧になる紀子さまと眞子さま ©JMPA

 しかし、私は思うのだ。現在の眞子さまのご状況では、あえて会見でご自分のことを話してもらいたいとは考えておられないのではないだろうか、と。記者会見で、眞子さまを思われるお気持ちを語られるのではなく、そばにいて、直接眞子さまにお気持ちを伝えてさしあげれば、十分なのではないだろうか。紀子さまが記者会見という公の場を通じて、母としてのメッセージを伝えなければならないほど、眞子さまとの母娘関係は非常に複雑なものとなっているのではないか……と、広く印象付けてしまったように思うのだ。

 紀子さまが、10月23日未明、眞子さまの誕生日当日にオランダ・ハーグへ向けて出発されたことに、私は非常に驚いた。「家族として非常に難しい状況」の中にあってもなお、皇族というお立場ゆえにそばにいることもできないものなのだろうか。

2015年、新年一般参賀 ©文藝春秋