昭和34年(1959年)創刊の総合週刊誌「週刊文春」の紹介サイトです。最新号やバックナンバーから、いくつか記事を掲載していきます。各号の目次や定期購読のご案内も掲載しています。

あだ名が「売れない子役」だったんです

―― クラスメイトの反応は?

伊藤 意外とちゃんと観てくれていてうれしかったです。でも、まだ小学3年生なので、なぜかテレビは全部生放送だと思ってて毎回変なこと聞かれるんです。「どうして部屋から出たら明るいの?」「夜やってるドラマなのにヘン」みたいな。私はすごい大人ぶって、「あれはね、朝に撮ってるんだよ」「夜に撮っても、光を当てて朝に見せることもできるんだよ」とか鼻高々に教えてました(笑)。

―― テレビに出始めて、クラスで目立ったんじゃないですか。

伊藤 元々はじけた人間で、どっちかというとアウトドア派というか、「ドッジボールやるぞー!」みたいなタイプ。今じゃ考えられないんですけど、そんなに引っ込んでたタイプじゃないんです。だからなおさら、みんなからイジられたんだと思いますね。私、小6ぐらいから中学終わるぐらいまでのあだ名が「売れない子役」だったんです。

―― えーー! あだ名が!

伊藤 ホントにひどい話だなと思うんですけど(笑)。でも、「おっ、売れない子役、どうした?」みたいな言葉に全然普通に反応してましたね。そのくらい言いやすい感じの存在だったんだと思います。

 

―― 周りから変に気を遣われるよりは、よかったですか。

伊藤 クラスでグループ発表するときに、なかなかグループに入れてもらえないこともあったんですよ、テレビに出始めたときって。私が急に休んだりすると、グループが困るから。逆に、テレビに出てる時はみんな私のところに集まってくるけど、ちょっと出なくなると全然遊んでくれなくなったりもしました。だから「売れない子役」ってからかってくれているほうが、気持ちはずっと楽でした。

―― 思春期まっさかりになると、もうちょっときつめになったりしませんでした? いじめとまではいかなくても。

伊藤 そうですね、もっとなんかエグくなりますよね。やることが小賢しくなってくるから(笑)。ネットもみんなやり始めて、私の“エゴサーチ人生”がそこから始まって……という(笑)。

―― なるほど……。

伊藤 そういうのは子役だったら誰もが付き合わざるを得ないんだと思いますよ。