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「上沼さんにはM-1審査員でいて欲しい」

――ちょっとバラエティのニュースに話を戻すんですけど、『M‐1』の審査員騒動というのもありました。

スキマ 僕は『M‐1』は番組としか見ていなくて。審査も番組が盛り上がればいいなという感じで。上沼さんの審査もコメントも全然好きだし、いいと思うんですよね。そのあとの騒動もとろサーモンの久保田さんだけだったら、「また言ってるな」ってそんなに炎上してないんだろうなと思いつつ。使っている言葉とか、それをインスタのようなところであげちゃうのは最悪だったと思いますけど、先輩だから批判してはいけないっていう風潮になるのはイヤですね。それこそ、番組で言い合ってほしかったです。

佐久間 僕もほんとに上沼さんがいたほうが楽しんで見られるから。『M‐1』はイチ視聴者なんで、普通にいてほしいという気持ち。とくに、今年の審査員のバランスはすごくよかったと思います。志らくさんの99点は高いなとは思ったけど(笑)。

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今年日テレのバラエティの作り手を追った『全部やれ。』を出版したてれびのスキマさん

霜降り、ハナコ、濱田祐太郎――20代の年だった

――霜降り明星が1位でした。

佐久間 ああ。でも、僕は和牛に取ってほしかったなと思っちゃいましたね。それは浪花節ですかね(笑)。和牛は好きだし、『ゴッドタン』にも何回か出てもらって。この1年、タレントとしても売れたから。冠番組も持ちながら、去年の自分たちを超える革新的なネタを作らなきゃいけないという。それって、地獄みたいなものなんで。それをまた来年の和牛がやるのかと思ったら大変だなと、だから取ってほしいなという気持ちもあったけど。ただ、霜降り明星はずっと面白いですからね。『AI‐TV』とかでやってる頃から。

スキマ 今年は霜降りもそうですし、『キングオブコント』のハナコも、『R‐1』の濱田祐太郎もそうだし、みんな20代。ハナコの菊田さんは30代ですけど。世代交代をしてほしいという空気が出てるのかなあとは感じました。

佐久間 粗品君はすごいと思いますね。あのテンポで、あのツッコミの量をもたせるのは。『M‐1』で勝てる漫才だなと思うし、むかし、『オールザッツ漫才』も勝ったときと同じで、たたみかけられるから、あのテンポで1回乗られちゃうと、他のネタはなかなか勝ちづらいですよね。