先日コンビニに行きましたら、レジで店員さんと客の男性が何やら揉めている現場に遭遇いたしまして。とりあえず店内を一周して商品を選び、5分後くらいにレジに向かったところ、さっきの男性がまだ店員さんに絡んでいるんですよ。
「あー、これは長くなりそうだなあ」と思いながら後ろで待っていると、慌てて別の店員さんが隣のレジに誘導してくれたため、会計を済ませながらそちらに耳を傾けていたんですよね。
「いやそんなに怒る???」とモヤモヤ
すると、どうやら原因は店員さんのレジの打ち間違いだったようで「何、無駄な時間使わしてくれとんじゃコラァ! どうしてくれんねんオォ!?」と威圧する中年の男性と、「大変申し訳ございませんでした……」とひたすらに謝る20歳前後の店員さんを横目に「いやそんなに怒る???」とモヤモヤしながら店を後にしました。
普通に考えて、「レジの打ち直しにかかる時間よりもお前が店員さんにネチネチ絡んでいる時間のほうが遥かに長いし、それこそ時間の浪費では……?」と思うのですが、あんなにもしつこくクレームを言い続ける姿勢を見るかぎり、彼らにとって肝心なのは、きっとそういうことじゃないんでしょうね。
「ん」とだけ言い、スポーツ新聞を差し出した
私も大学生の頃にコンビニでアルバイトをしていた経験がありますが、クレーマーやモンスター客に遭遇するのは日常茶飯事でした。駅近くのコンビニであったため通勤・通学中のお客さんで賑わっている朝の8時、レジには常に長蛇の列ができているような状況で、とにかく早くお客さんをさばくマシーンと化していた私の前に現れたのが「横入り銭投げじじい」でした。
見た目は60代半ば~70歳くらいで、肩まで伸びたボサボサの髪をキャップで押さえ、ボロボロのジーパンを穿いていたのが印象的でした。彼は並んでいるお客さんたち(10人くらい)を無視して私のレジに横からやってきては「ん」とだけ言い、スポーツ新聞を差し出しました。もしかすると、並んでいることに気が付いていないのかしら……と思い「申し訳ありません、ただ今レジに他のお客様が並んでおられまして、順番に対応させていただいておりますので、あちらでお待ちいただけますでしょうか?」と声をかけたんですよね。申し訳なさそうな顔で。