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「私が妻より持ってるものって……」不倫する女は“二流”なのか?

Rule2 愛人は2番手ではない 「愛人の品格」――#3

2019/01/28

 不倫する女は女として二流だ、というのはよく言われることで、自己評価と現実が一致しない、いわゆる「勘違いブス」が陥りやすい事象であるというのは、私自身も頷ける指摘である。

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現実より自己評価がやや高くなった女

 未婚男性のマーケットからあぶれるから、既婚男性を相手にするライバルが少ないから、女性に対するハードルの下がった年上の既婚男性を相手にしているから、不倫という刺激によって男性側の興奮のハードルが下がって大した女じゃなくとも魅力的に感じるから、自分より若いという理由でおじさんに甘やかされているから、将来を約束できないことに罪悪感がある男性の財布の紐が緩み、それによって女の側が自分がいい女だと勘違いしやすいから、男性側がせっかく見つけた愛人を手放そうとしないから、結婚相手を探す視点より随分緩やかな批評眼で見られるから。

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 そうやって現実より自己評価がやや高くなった二流の女が、自分には愛される価値があると見紛い、謙虚さのような魅力が失われていくとともに、本人は本人で現実を捻じ曲げて与えてくれる既婚者男性以外になかなか男と向き合えなくなり、沼のような状態から抜け出せなくなる場合も少なくない。上がりっぱなしになっている自己評価のまま、世の男性にはロクなものがいないと文句を言い、張り詰めた恋愛をする友人に講釈を垂れつつ、浮気を怪しむ世の妻を見下す。

自分の不倫相手の家族を憎々しく思う女

 それくらいならばまだ可愛げがあるものの、ある者は自分の恋人の家族を憎々しく思うようになりフェイスブックページを見つけて笑いのネタにし、またある者は彼自身に妻の悪口を吐いてその妻と別れずにいる彼自身をなじるようになる。子供との約束を優先して自分との時間を早く切り上げることを責め、セックスレスになっている彼の家庭を見下し、妻への愛が冷めた男が欲するのは自分のことだけだと信じて疑わない。そのような女たちを実際に私は見てきたし、既婚男性との付き合い自体を全否定するつもりはなくとも、そういった態度には違和感を覚える。

 数年前、これまで既婚男性数人と軽めの付き合いを重ねていた同い年の友人と食事をしていたところ、彼女が得意げに携帯電話の画面を見せてきた。要は、彼女との付き合いを疑った男性の妻が、男性の携帯を勝手に使用して、私の友人に対して軽く罵倒しながら別れを切り出すメッセージを送ってきたようで、別のSNSのメッセージ機能を使って彼には妻が送ったものだと確認済みだった。