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女子アナの登竜門「ミスキャンパス」、30年の驚くべき変化

ウェディングドレス、SNS……進化が止まらない

genre : エンタメ, 芸能

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インスタだけじゃない! SNSを駆使してセルフプロデュース

「ネットが浸透する前は、大学のパンフレットとか読まないかぎり当日まで候補者がわかりませんでした。今は候補者がネットで公開された時点で話題になっています」(Y)

「今は大会での当日投票に加え、事前投票もありますよね。ミスコンの盛り上がり方がかなり変わりました」(S)

左から、ミス駒澤・小森茉耶さん、ミス成城・野中光希さん ©文藝春秋

 ミスコンの候補者が発表されるのは6~7月。この時点でミスを決める戦いが既に始まっている、と言っても過言ではない。

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 各候補者が公式SNSで、自分の写真と一緒に投票URLを貼って「今日も投票お願いします!」と投稿。インスタグラムのライブ配信で観客の質問に答えたり、TikTok動画をTwitterに上げ直したりすることも珍しくない。「17 Live」や「SHOWROOM」など、アイドルやタレントが活用する生配信サービスも上手に活用して、自身の宣伝に繋げている。

「SNSの影響だと思うけど、ガラケー時代に比べてみんな自己アピールが巧いですね」(S)

「ミス」という肩書きに背中を押され、女子アナへ?

  今回の撮影でも、カメラマンはミスキャンパスの「プロっぽさ」に舌を巻いたそうだ。

「昔よりずっと撮りやすくなりましたよ。前はポーズをとってもらうときも、“手をもう少し上に上げてください”って具体的な指示をしてました。今は、“その辺りで立ってください”って言っただけで沢山撮れるんです。今のミス達は、既に色々な撮影をこなしているのだと思います」(S)

左からミス中央・中塚美緒さん、ミス立教・高木由梨奈さん ©文藝春秋

 一方で、ミスになって急に女子アナを目指しだす女性も一定数いるという。

「優勝すると、急にスイッチが入って女子アナを目指しだす子もいます。今まで普通の学生生活を送っていたけど、ミスコンを経験して、女子アナ講習を受けたりセント・フォースを受けたり」(Y)

 とはいえ、女子アナは狭き門だ。昨年2月に発売された『ミスキャンパス大図鑑 2017』の中で突出しているのは、「NEWS ZERO」でお天気キャスターを務めたミス青山2017・今井美桜さん。卒業後の彼女の進路に期待がかかっている。

 30年で大きく変貌を遂げたミスキャンパス達。今後も彼女たちの活動に目が離せない。

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