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2019年は女優としての勝負の年になると思います

――いま所属している事務所は声優が中心で、女優は田中さんだけですよね。

田中 そこが決め手でした。大きい事務所からも声をかけていただいたんですけど、大手すぎると上下関係が大変そうだなと思って。それに、大きい事務所だとやりたいことを提案したくてもできなかったり、提案できても「いまはその時期じゃないから」と言われてしまうけど、いまの事務所なら自分から提案できて、実現のために動いてもらえる。この世界に10年以上いたらセルフプロデュースしなきゃいけないと思うんです。

――そう考えるようになったきっかけはあるんですか?

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田中 スパガにいる時は意見を言わずメンバーについていくタイプだったんですけど、卒業イベントを自分でプロデュースした時に「楽しい! これがやりたかったんだ!」と思えたんです。

――1月25日~28日の舞台『BASARA外伝~KATANA 虹の話ー銀杏ー』(紀伊國屋ホール)で本格的に女優としての活動を再開します。

田中 これまでは映像系ばかりだったので、『BASARA』の稽古では何度も壁にブツかりました。でも、やるしかない。『BASARA』を機に女優として頑張っていきたいです。2019年は勝負の年になると思ってます。

 

アイドルはあんまりオススメしないですね(笑)

――スパガは1月11日に5人卒業して、渡邉幸愛さん以外は田中さんが知ってるメンバーがいなくなりました。寂しさはありますか?

田中 そりゃあ、寂しいですよ。でも、寂しさ以上に、私が卒業した後もグループを守ってくれたメンバーたちに感謝してますし、SUPER☆GiRLSという名前が続くことを望んでいるので、新しいスパガも応援していきたいと思います。

――これからアイドル界に入る後輩に伝えたいことってありますか?

田中 アイドルはあんまりオススメしないですね(笑)。

――そうですか(笑)。

田中 でも、アイドルの先の目標があればやってみてもいいと思います。アイドルをやっていたほうが、自分のやりたいことに近づけるはずだから。最初からモデルや女優として下積みを経験するより、アイドルをやったほうが短い期間で10年分くらいの経験ができると思うんです。アイドルをやっていれば、いろんな方面から仕事がきて、いろんなジャンルの人に会って、いろんな感情を味わうことができるじゃないですか。あとは、人はそう簡単に信じちゃダメ(笑)。気を張って、しっかり人間観察してください。

写真=川しまゆうこ

たなか・みれい/1996年10月14日生まれ、埼玉県出身。2007年、エイベックスのオーディションに合格。2010年に結成されたSUPER☆GiRLSのメンバーに。2014年テレビドラマ『ファーストクラス』に出演。2016年末にSUPER☆GiRLSとしての活動休止(翌年に活動再開)。2018年3月末にグループから卒業。現在は女優として活躍。舞台『BASARA外伝~KATANA 虹の話 -銀杏-』に出演(1/25~28)。