日銀のマイナス金利政策の影響などもあって、昨年から住宅ローンは低金利で推移。いよいよ念願のマイホーム購入を本気で検討している人も多いでしょう。しかし、実は今、社会構造の根本的な変化によって、不動産業界では「これまでの常識」が通用しない時代が到来しつつあります。

本日は、不動産事情の現在とこれからについて専門家が鋭く斬り込んだ記事をご紹介。目からウロコの不動産の「新常識」とは? “神話崩壊”後を見据えたライフプランの参考にしてみてください。

家賃を何十年も払い続けるのはもったいない?

「賃貸」VS「持ち家」のくだらない論争はそろそろやめにしよう
文:牧野 知弘

「家賃を払うのはもったいない」という理由で家を買おうとする人はまだまだ多い。しかし、長期の住宅ローンを組んで家を購入することは、不動産投資の観点から見ると「実に危ない」と著者は主張します。

2組の30代夫婦(世帯年収1000万円)の住宅購入プランを検証

「これから世代」の家の選び方 (上)──30代、Aさん夫妻の場合
文:牧野 知弘

ADVERTISEMENT

30代、世帯年収1000万円の夫婦が考える住宅購入プランを、2回に渡り紹介します。最初は、7500万円の東京湾岸部のタワーマンションを購入したいというAさん夫妻。低金利の今、十分払えるレベルですが、専門家が見ると数々の懸念が……。

「これから世代」の家の選び方 (下)──30代、Bさん夫妻の場合
文:牧野 知弘

プラン比較の第2回は、築20年の2世帯住宅を購入したBさん夫妻。1階と2階で別々の門扉、玄関を持ち、水回りもすべて分離された「分離型」、駅にも近く住環境も良好なこの物件は、発想の転換で「実質のローン返済ゼロ」を実現できるという。

購入時期の見極めも大事。5年後に都市部で大量に土地が放出されるワケ

家を買うなら2022年以降にしよう
文:牧野 知弘

従来のような家の購入は壮絶な博打である――そう著者は主張しますが、投資目的とは別にやはり家を持ちたいという人は、2022年以降の購入がおすすめだと言います。現在の低金利や税制優遇に惑わされず、あと5年待つべき理由とは?

雨漏り、高額な修繕費……憧れのタワマンの恐ろしい現実

「東京を知らない地方の人」が買うのがタワーマンションなのだ
文:牧野 知弘

一般庶民の“憧れ”とされてきたタワーマンションですが、昔からの東京人で買う人は少ない――その理由をはじめ、ひとりひとりの所有者にのしかかるタワマンの維持コストの恐ろしい現実などを解説しています。

各所で大反響! 不動産の現実を理解する本

空室急増、スラム化、管理費滞納…マンションを襲うコミュニティ崩壊の恐怖
『2020年マンション大崩壊』(牧野 知弘 著)

地方の問題とされてきた空き家問題が、都市部にも波及しています。核家族化が進み、ごく“ふつう”の住居形態となったマンションにおいて、現在、そして将来起こりうる問題とは? 『2020年マンション大崩壊』刊行の背景を著者自身が語ります。

もはやマイホームは資産ではない。住宅問題の真実を描いて5万5000部売れた本
『老いる家 崩れる街 住宅過剰社会の末路』(野澤千絵 著)

都市部マンションの建設ラッシュ、廃墟同然の郊外のニュータウン、空き家が社会問題化している地方――“点”で語られてきた諸問題を“線”に繋げた新書『老いる家 崩れる街 住宅過剰社会の末路』が部数を伸ばしています。売れる理由を、担当編集者に聞きました。

あなたのマンションは「資産」になるか? それとも「お荷物」になるか?
『生き返るマンション、死ぬマンション』 (荻原博子 著)

マイホーム神話は崩壊したと各所で言われるようになった現状でも、希望がまったくないわけではありません。『生き返るマンション、死ぬマンション』の著者に、ごく普通の中古物件を“お宝”に変える方法をお聞きしました。

【おまけ】間取り図付き! 物件ファン必読のミステリー小説

間取り図が好きな『イニシエーション・ラブ』の著者が、不動産ミステリーを書いた
『物件探偵』(乾くるみ 著)

最後は、“不動産物件を巡る謎を解く”という一風変わったミステリー小説『物件探偵』のご紹介です。利回り12%の投資用物件に仕掛けられた思わぬ罠「田町9分1DKの謎」はじめ、大興奮の6篇を収録。本書を書いた経緯を著者が語ります。