Q 沖縄県民投票の結果に、拘束力はありますか。
米軍普天間飛行場の名護市辺野古への移設計画をめぐって、県民投票が2月24日に行なわれる予定です。この結果に何か拘束力はあるんでしょうか?(10代・男性・高校生)
A 県民の思いを推し量る住民投票になりそうです。
結論から言えば、結果に拘束力はありません。
沖縄県民が、辺野古への移設に賛成しているか反対しているかをはっきりさせようというのです。
いまの玉城デニー知事は、辺野古への移設に反対して選挙に勝ったのだから、県民は移設反対派が多いだろうと見られています。
しかし、県知事選挙では、県民がさまざまな意見や思惑を持って投票しますから、玉城氏当選=移設反対多数と言い切ることはできません。
そこで、住民投票で直接県民の意見を聞いてみようということになったのです。
投票日は2月24日。実際の投票は、「賛成」「反対」「どちらでもない」という三択ですが。
投票結果については、賛成または反対の多い方の票数が投票資格者の総数の4分の1に達したときは、知事はその結果を尊重しなければならないと定められていまして、その結果を知事が安倍総理とアメリカのトランプ大統領に通知することになっています。
しかし、この県民投票の結果に従わなければならないという法律はありません。「法的拘束力」はないのです。
また三択になった結果、「どちらでもない」という意見が多数を占めたら、実に曖昧なことになってしまいます。
「拘束力がない」ことを知っていても、投票に行く人がどれだけいるのか。県民の思いを推し量るものになりそうです。
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