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18歳の池江璃花子選手も… 白血病になぜ「抗がん剤」が効くのか

実は、がんの種類によって抗がん剤の効果は変わるのです

2019/02/17

 日本競泳女子のエース・池江璃花子選手(18)の「白血病を公表」に日本中が衝撃を受けました。昨年8月のアジア大会で6冠を達成してMVPに輝き、来年の東京オリンピックでもメダルを期待されていた注目の選手だけに、驚いた人が多かったのではないでしょうか。わたしもテレビの速報を見て、思わず「えっ!」と絶句しました。

「日本が本当に期待している選手ですからねえ。本当にがっかりしております」と、ちょっとがっかりな発言をした五輪担当大臣もいました。池江選手にはまわりのことは気にせず、いまは自分のことを一番大切にして、治療に取り組んでほしいと思います。

©文藝春秋

「しっかり治療をすれば完治する病気」

 池江選手自身も公表した文書に書いていますが、白血病は「しっかり治療をすれば完治する病気」です。なぜかというと、白血病や悪性リンパ腫などいわゆる「血液がん」には「抗がん剤(化学療法)」がよく効くからです。

 みなさんは抗がん剤の効果について、どのようなイメージを持っていますか。もしかすると「抗がん剤はあまり効かない」と思っている人も多いのではないでしょうか。確かに、抗がん剤の効果をあまり期待できないがんもあります。ですが、がんの種類によっては、抗がん剤がよく効くものもあるのです。

 国立がん研究センターが運営するサイト「がん情報サービス」の「薬物療法(化学療法)」のページに解説があります。それによると「抗がん剤で完治する可能性のある疾患」として、次の7つがあげられています。

1)小児の急性リンパ性白血病
2)成人の急性骨髄性白血病と急性リンパ性白血病
3)悪性リンパ腫
4)精巣(睾丸)腫瘍
5)卵巣がん
6)絨毛性疾患(女性のがん)
7)小細胞肺がん(肺がん)

 この中でも、1)小児の急性リンパ性白血病は、「5年生存率(治癒率)が70%以上という治療成績で、治癒可能ながんの筆頭にあげられます」と書かれています。また、2)の成人の急性骨髄性白血病と急性リンパ性白血病についても、「化学療法による治癒が期待されている代表的な疾患です」と書かれています。

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 白血病には「急性」「慢性」、「リンパ性」「骨髄性」など様々な種類があり、それによって治療方法や治療成績が異なります。池江さんの白血病がどの種類なのか公表されていませんし、どんな治療も絶対ということはありません。しかし、これを見てもわかる通り、白血病は抗がん剤の効果が十分期待できる病気なのです。

なぜ「固形がん」に比べて「血液がん」に抗がん剤が効くのか

 一般的に胃がん、大腸がん、肝がん、乳がんといった「固形がん」に比べて、「血液がん」は抗がん剤が効きやすいとされています。固形がんはたくさんの細胞がかたまりを作っているため薬を全体に行き届かせるのが難しいうえ、治療中に薬に耐性のあるがん細胞が増えることなどが効きにくい理由と考えられています。一方、血液がんは、細胞がバラバラに存在しているので、一つ一つに抗がん剤が届きやすく、一気にがん細胞の量を減らすことができます。