1ページ目から読む
5/5ページ目
中国での夜遊びは絶対にやめましょう
冒頭でも書いたように、2014年の東莞の性産業の摘発作戦は、習近平政権が権力闘争の過程でおこなった非常に政治色の強いアクションだった(ちなみに現地では、2012年3月に失脚した薄熙来の利権を一掃するために摘発作戦が行われたという説が定説みたいになっているが、実際は周永康の公安利権潰しが目的だったはずだ)。
東莞の摘発作戦を皮切りに、中国全土で性産業の取り締まりが強まるようになった。現在でも、政治的なバックグラウンドが異なる上海などではある程度はサウナが生き残っているらしいが、街のいたるところにある監視カメラの映像やウィー・チャット(中国のチャットアプリ)の位置情報などを通じて、たとえ日本人であっても中国国内での行動は当局に筒抜けである。
現在は、伊藤忠の商社マンが広東省広州でスパイ容疑を掛けられて拘束されるなど、夜遊びどころか普通の中国滞在ですらも拘束につながりかねない時代だ。東莞は言うまでもなく、現在の中国ではどの都市でも、リスキーな行動は絶対にやめておいたほうがいいだろう。