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各紙で目立ったキーワードとは?
さて、投票翌日の新聞各紙で目立ったキーワードを記しておきたい。それは、
「次は本土が考える番」
という言葉だった。
毎日新聞は「解説」で、県民投票の実施を求め、署名集めに駆け回ったのは若いウチナーンチュ(沖縄の人)たちだったとし、
《未来を担う若者たちが率先して考え、出した結論を政府が切り捨てれば、本土に対する失望や不信感は際限なく広がる。答えは出た。次は政府が、そして本土が考える番だ。》
朝日新聞は那覇総局長がコラムを書いた。
《沖縄は行動することによって、重い民意を示した。今度は、本土に住む人たちが、この歴史的な結果を受け止め、自分たちに何ができるか考える番だ。》
では最後に地元紙を見てみよう。沖縄タイムスは、
《それでもなお、私たち沖縄県民が賛否を問われ続けるのか。沖縄が何度意思を示せば、その民意は実現するのか。国民という同じ当事者として、答えを出すべきは本土だ。》(「視点」2月25日)
琉球新報は「政府へ『異議申し立て』」というタイトルで、
《今後は日米政府の対応が焦点となるが、普天間の危険性除去と、さらなる負担となる新基地建設を中止する必要性をどう考えて沖縄県民に向き合うかが本土の国民一人一人にも問われている。》(「大型解説」2月25日)
これらを読んで思った。
今回「どちらでもない」という選択肢が加わったことも焦点のひとつになったが、本土の国民にこそ「どちらでもない」というスルーの選択肢はもうないのではないか?
以上、沖縄県民投票翌日の新聞読み比べでした。