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舌がん公表、堀ちえみさん 「口内炎」と「がん」を見分ける10のチェックリスト

専門医が少ない舌がん…病院選びのコツを教えます

2019/03/05

genre : ライフ, 医療

©文藝春秋

 舌がんを公表した歌手・堀ちえみさん(52)の手術が2月22日に無事終わりました。3日後に集中治療室から一般病棟に移り、4日後には自らブログを更新。ふらふらしながらも、ほんの少し歩いてみたそうです。術後の経過も順調のようで、本当によかったです。

 堀さんが「最初は口内炎だと思っていた」と公にしたため、ニュースなどを見て「口内炎が治らない」「自分もそうではないか」と不安になった人が多かったのではないでしょうか。実際、歯科医院には心配になった人からの問い合わせが急増したそうです。

 それが早期発見につながり、適切な治療に結びつくのなら、いいことかもしれません。ただ、メディアの報道がいたずらに不安を煽り、心配する必要のない人たちまで歯科医院や病院に殺到し、専門医に過剰な負担をかけてしまっているなら問題です。

口腔がんのセルフチェック表

 そもそも、舌がんは決して多い病気ではありません。国立がん研究センターが公表した2018年の推計値によると、舌がんを含む「口腔・咽頭がん」の罹患者数は12位の2万3000人で、全がん(101万3600人)の約2.3%。死亡者数は14位の7900人で、全がん(37万9900人)の約2.1%です。

「口腔・咽頭がん」には、歯肉がんや口底がん、上咽頭がん、中咽頭がん、下咽頭がんなど、他に様々な種類がありますので、舌がんに限れば罹患者数と死亡者数はもっと少ないはずです。侮ってはいけませんが、不安になりすぎる必要もありません。

 それに、舌がんは内臓などのがんとは違い、鏡を使えば自分の眼で観察することができ、口の中で違和感も覚えやすいので、自分で発見しやすいのではないかと思います。既に報じられているように、通常2週間程度で治る口内炎がなかなか治らなければ、舌がんの疑いも出てきます。

 そこでまず、心配な人は専門医療機関に駆け込む前に、専門学会等のサイトであてはまる症状がないかチェックしてみてはどうでしょうか。