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デジタル全盛のこの時代に印鑑の廃止もできないなら技術革新とか二度と言うなという話

もっとちょうどいい規制改革とか考えられないのか

2019/03/15

「戦後最長の景気拡大」だったそうですよ、奥さん。

 と呼び掛けてみたもののその奥さんっていったい誰なんでしょう。ともあれ、政府発表では好況は続いていますよ、という話が報道されておったわけなんですけれども、曲がりなりにも証券や不動産投資をずっとやってきた私としても、あんまり「景気がいいなあ」という雰囲気はしません。

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まんべんなく低迷している雰囲気しか感じない

 投資先の状況を見ていても、投資先がなくて出資したいという奇特な金融機関やファンドがたまにいる程度で、じゃあ何か凄く伸びる業界がドーンとあるかと言えば特になく、何となく全体的にまんべんなく低迷している雰囲気しか感じないのが日本経済の状況のように感じるわけであります。皆さんの給料、増えましたか。これから増える期待感を、もてますか。そうでないなら、まあたいして景気は良くなってないってことです。

 日本経済の離陸のためには新しい活力が必要だ、投資拡大だという号令もあって、人工知能(AI)からフィンテック、クラウド、IoTにいたるまで、何となくそれっぽい単語がどんどん出てきて、イノベーションへの投資が日本を救うという号令の下でみんなバタバタやっています。いまひとつ、ピンとこないけど。本当に大丈夫なのでしょうか。

 アメリカを見ればシリコンバレーでは年収約2,000万円(20万ドル)でも最下層と言われ、中国の先進都市では顔認識システムが店舗に入って財布どころかカードも持たずにスーパーで買い物ができる状況になっているというのに、日本では経済縮小が地方経済を中心に止まらず進み、地方銀行が支店を閉鎖したいのに地元のお年寄りがATM使えないから町ぐるみで支店を残せという運動が持ち上がるなど、イノベーション以前の問題が報じられたりしています。かわいそうな鳥取銀行。

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 ただでさえ人口減少と産業衰退で地域経済がアカン状態になり地方金融の再編も待ったなしのところで、その老いた顧客からの切実な願いを聞き届けられる状況になくなってしまうという。技術革新とか言ってる前に、地域に住んでる高齢者と一緒に地域や産業が死んでいく。死ぬのにもカネがかかるから、中央からカネをぶち込んで一緒に沈もう日本ってな感じです。

町長が発した衝撃の投稿
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20190213/k10011812991000.html