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なんとなく優しくなりすぎて、どんどん壊れていく世界

ドイツ「昆虫が可哀想だから保護法」、フランス「同性婚差別をなくすため親1親2と呼ぶ」

2019/02/21

 日本のイルカ追い込み漁について「イルカは知能が高いのに惨殺するのは虐待である」として国際的な非難が高まっておりました。いまでもワイワイ話題になっておるわけですが、同じ日本人として、別にイルカを食べるつもりもないんだけど、イルカ漁をして生活している日本人漁師が特定地域にいるとするならば、そういう人たちに対する生活の保障も含めた検討をしないで反対だ反対だ言ってもしょうがないんじゃないの、とぼんやり思っておりました。

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穏便な性格で事なかれ主義の私でも

 一方で、お隣の韓国では「犬を食べる」文化があり、犬は共に暮らすものという印象を強く持つ私なんかは心から「何してんだよ」と思ったりもします。かといって、そういう文化を持たないからと言って日本人である私が韓国人に対して「おい、犬は可愛がれよ。食べるな」と申し上げるのも筋違いな気がして、たまにネットに流れてくる犬食文化のニュースを見るたびただただ「ちょっと、何してんだよ」と思いながら接しているというのが現状です。

 そればかりか、中国やベトナムの一部、あるいは南米の特定の地域では、私たちが大好きな「猫ちゃんを食べる『猫食文化』」があり、穏便な性格で事なかれ主義の私でさえ心の中で怒りを抑えることのできない行動様式を持ち暮らしている人たちがいたりします。猫ちゃんを愛する気持ちは私個人のものであり、仮に猫食文化を否定したところですべての猫ちゃんを私が救えるわけではないと思えば理性としてはスルーせざるを得ないのは理解できるわけですけど、家族団欒の食卓で調理された猫ちゃんがお皿に盛られて出てきていることを思うと怒りと悲しみを禁じ得ないのであります。にゃんこを食すなんて、断じて許せん。

アツアツの白飯にガンガンにタレかけた肉

 そういう私は家族で食べる焼き肉が大好きです。自宅でも焼肉屋さんでも一家5人、あるいは祖父に祖母に親戚の面々も集まってわいわい肉を焼きながら幾種類ものタレやお塩やレモンなどを駆使してお腹いっぱい食べものを詰め込むのが大好きです。アツアツの白飯にガンガンにタレかけた肉を全力で食べろ。その空っぽの胃に大量の野菜と共に牛肉を、白身魚を、ソーセージを放り込むのだ。いやー、家族飯の団欒も煙もうもうの肉食で彩られた食卓で賑やかに送れるのが最高の喜びなわけであります。

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