見つかって批判されると面倒くさいから
おそらく本気で肉食は身体にも環境にも悪いと思っていて、悪しき文化だと考えているのであろう人々の行動も、いざ俯瞰して見てみると身勝手だけどまあ分からんでもないところであります。人間誰しも言いたいことはあるからね。
かといって彼らの希望通り「はいそうですか」と肉食をやめるほどこちらも人間ができているわけでも覚悟が据わるわけもなく、結論としては「お互い妥協してなるだけ肉食は減らそう」……とはならず、なるだけこういう価値観の違う馬鹿どもを刺激することのないように、なるだけファミリーの肉食画像を人目に付くような場所に掲載しないようにしよう、という大人の解決になっていくわけであります。
必然的に、批判されそうな肉食やら不謹慎な面白画像やら楽しい家族動画とかは掲載しないような知恵がつくようになります。馬鹿に見つかって批判されると面倒くさいから。
いまでこそバカッターとかバカスタグラムなどを若い人がやって、ネット上だけでなくテレビにまで出てきて大炎上して、店ごと潰れたり損害賠償をおっかぶされて若い人生がいきなり暗転したりすることも珍しくなくなっているわけですけど、一般論として「ネットって怖ろしいね」っていう簡単な総括ではとどめられないぐらい「違う価値観の人たちに見つかって面倒なことになるリスク」ってのがどんどん表面化していっているのもまた情報化社会の怖ろしいところなわけですよ。
確かに人間と昆虫は共生するべきなんだろうけど
同じ日本人同士でさえここまで分かり合えないのに、少し海外ニュースを見てみると、ドイツでは「昆虫は保護されるべきだ」と昆虫保護法なるものが制定されようとしており、まあ確かに人間と昆虫は共生するべきなんだろうけど「虫のいるところで殺虫剤削減」とか「虫が迷うから夜間の照明制限」などと言われても途方に暮れる部分はあるんじゃないかと思うんですよね。法律で制限するべきことなのかよく分かりません。
ドイツ、「昆虫保護法」の制定検討 環境相、殺虫剤の使用削減など計画(AFP)
http://www.afpbb.com/articles/-/3211615
加えて、フランスでは同性婚カップルの心理的負担を考えて学校の書類において伝統的な「父」「母」ではなく「親1」「親2」といった表記にするという法律が可決され、こっちはこっちでどうなのよと感じる部分はあります。逆差別とまでは言わないけど、普通に異性婚して子どもを儲けている家庭の便益はどうなっちゃうの。
フランスでは「親1」「親2」と呼ぶのか、そして途方に暮れる - ネットロアをめぐる冒険
https://www.netlorechase.net/entry/2019/02/19/073000