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佳子さまICUご卒業 “踊ることは生きること”ダンスレッスンを続けられる理由とは

2019/03/24

リズミカルに動いていた佳子さまのコート

 佳子さまの立ち居振る舞いの美しさは、公務に臨まれている時にもあらわれている。例えば式典や行事に出席される時は、いつも座席の背もたれに背中は付けられず、真っすぐ正しい姿勢でお座りになっている。

 私が最も目を奪われたのは、伊勢神宮を初めてお一人で参拝され、成年を迎えたことを報告された時のことだ。オフホワイトの丈の長いコートをお召しになった佳子さまは、ゆるやかなスピードで歩を進められていた。足元を拝見していると裾がリズミカルに動いていた。一般的に、こういったお召し物の時は、裾を軽く蹴りながら歩くものなのだという。参拝服で砂利道をスムーズに歩くことはとても難しいはずなのだが、とても20歳とは思えない佳子さまの端正な所作が際立っていた。

2015年3月6日、伊勢神宮を参拝された佳子さま ©JMPA
©JMPA

人々を驚かせた「ホットパンツ」と「マッチョタンク」

 ICUへ進学される前年の夏には、ICUのストリートダンスサークルのクラブハウスで催されたイベントを見学されていたという佳子さま。このICU最大のダンスサークルは体育会系ノリで練習が厳しく、公演前には深夜練習を行っていたというが、入学された4月、佳子さまはダンスサークルの春公演に足を運ばれていた(「女性セブン」2015年5月14日・21日合併号)。メディアを避けようとされたのか、開演5分後の会場入り、終演前に通用口からご退出という“厳戒態勢”が敷かれた。ライトグレーのVネックニットにホットパンツ、白のフラットシューズという佳子さまの大胆な出で立ちも、居合わせた人たちを驚かせただろう。

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学習院女子高等科「八重桜祭」での佳子さま ©文藝春秋

 佳子さまが新入生の「リトリート」という合宿で披露されたタンクトップ姿は、さらに大きな話題を呼んだ。このタンクトップは「アメリカンイーグル」のもので、価格もお手頃。背中部分が広く開いた「マッチョタンク」で、下着のひもを見せるようなデザインだった。

 当時、佳子さまのファッションやメイクを紹介する雑誌やムックも出版されるほど“佳子さまフィーバー”は高まりを見せていた。そんな中でも変わらずにダンスの練習は続けられていたようだが、ICU祭などの目立つステージには出演されてこなかった。