昭和34年(1959年)創刊の総合週刊誌「週刊文春」の紹介サイトです。最新号やバックナンバーから、いくつか記事を掲載していきます。各号の目次や定期購読のご案内も掲載しています。

2019/03/24

「ミスター塾高」のゴツゴツした生き方

――新しい動きとしては、JFLのFC今治に所属する橋本英郎選手と「Jリーガーとキャリア研究サロン」(有料制)を開設しました(https://www.athlete-beyond.com/salon/)。

「ファンクラブというと、一方通行に近い形じゃないですか。そうではなくて、このオンラインサロン内でコミュニティをつくって、ここでの出会いからコンテンツを生み出していきたいという考えです。サッカー選手である以上、いつか引退することは避けて通れません。今を全力でやりつつも、セカンドキャリアのことも考えていかなきゃいけない。参加してくれる方とシェアしながら、みんなと一緒にいいコミュニティにできればという思いで始めました」

――本や指導者との出会い。ペトロヴィッチ監督やロティーナ監督からスポンジのごとく吸収できているのも都倉選手の背景と無関係ではないように思います。そしてSNSでつながる人たちとの出会いも大切にしているように感じます。

「そうですね。多くの出会いによって、僕は成長することができましたし、それはこれからも変わらないと思っています。出会いというものは僕のなかで凄く大切にしているつもりです」

 

――都倉選手は慶応高校時代に「ミスター塾高」に選ばれ、慶応大に進学。エリート人生を歩むかと思いきや、プロのサッカー選手になってここまで苦労を重ねてきました。スマートじゃない、ゴツゴツとしたその生き様はプレーによく表れていると感じます。

「自分の人生、面白いし、楽しいですよ。瞬間、瞬間を必死になって生きてきた自負はあります。あきらめず、貪欲に、泥臭く。僕にとって核になる部分だし、プレーにも出ていると思っています。だから、5年後10年後に自分を振り返ったときに『あのとき頑張ったから今がある』と思いたい。これからもあきらめず、貪欲に、泥臭くやってきたいし、そういうところを多くの人に見ていただきたいですね」

(#1より続く)
写真=山元茂樹/文藝春秋

 

◆#1 “生粋の慶応ボーイ” セレッソ都倉賢「『諦めの悪い男』のあだ名が嬉しい」
https://bunshun.jp/articles/-/11160

とくら・けん/1986年6月16日生まれ。東京都出身。身長187センチ、体重80キロ。幼稚舎から慶応に通う。2005年、慶大に入学。同年川崎フロンターレのトップチームに。ザスパ草津(現群馬)、ヴィッセル神戸を経て2014年、コンサドーレ札幌に完全移籍。2016年、J2でリーグ2位の19得点、J2優勝。18年にはJ1で12得点を記録、チームのJ1・4位進出に貢献。今季セレッソ大阪に移籍、9番を背負う

この記事の写真(6枚)

ツイッターをフォローして最新記事をいち早く読もう

文春オンラインをフォロー