なぜTwitter、インスタを熱心にやるのか
――さて、都倉選手はTwitter、InstagramなどSNSで積極的な発信をしていることでも知られています。これほど熱心に発信するJリーガーは、なかなかいないのでは?
「サッカー選手って週1回の結果でしか見られないじゃないですか。SNSを連動させていったほうが、自分をより知ってもらうことにもなる。日常の様子、試合に対する臨み方、試合後の感想とか、1週間を通したストーリーを共有してもらえば、ひょっとしたらファンの方がもっとファンになってくれるかもしれないし、ファンじゃない人がファンになってくれるかもしれない。僕たちの仕事は、結果がすべて。勝てば神さまみたいに、逆に負けたら裏切り者みたいに、そう評価する人がいるのも分かります。ただ、僕が全力でサッカーに取り組んでいる姿勢を応援してくれる層も結構いるんじゃないかって思っています。1人の人間として興味を持っていただいて、思いを共有できたら僕も嬉しいですから」
――インスタだと今、フォロワーの数は?
「5万5000人ほどですね」
――どんどん増えていきますね。
「チームを移籍して、新たにセレッソサポーターの方も見てくれているとは思います。たとえば(浦和)レッズの槙野(智章)と試合ではバチバチやってもSNSではお互い、気さくに絡んでいるのをファンの方に知ってもらえると、僕のファンと槙野のファンの距離が近くなったりすることもあるかもしれない。選手の日常やオフのときにどうしているかというところは、ファンの方も凄く関心を持っているのかなとは感じます」ね。
ピッチを離れれば1人の父親
――昨夏、文春オンラインで丸刈りゼロの慶應高校野球部を取材した記事を、高校の先輩である都倉選手がSNSでリツイートしたことでかなり拡散したという話を、編集部から聞きました。
「本当ですか。記事の内容に賛成とか反対とか、そういうことじゃなくて、興味の対象としてみんなに知ってもらいたいなって純粋に思ったから。自分が言っていることが正義とか、批判の対象とかでSNSは使いたくないというのが僕のスタンスです」
――2017年8月に誕生した娘さんの話題もよく出てきます。パパとして愛情をたっぷり注いでいますね。
「ピッチを離れれば1人の父親ですし、練習は大体午前中で終わるので有難いことに午後は子供と一緒にいる時間も多いので。サラリーマンの方だと朝早く起きて夜も仕事で遅いでしょうから、子供と触れ合える時間は週末くらいしかないという人も少なくないと思うんです。僕がどんなパパかというところも、興味を持ってもらっているのかな、と」