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なぜかファイターズツイート連発、「日乃屋カレー秋葉原」に行ってみた

文春野球コラム ペナントレース2019

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 球春到来。「文春野球」のファイターズコラム担当、えのきどいちろうです。開幕カードはオリックス戦ですね。オリックスコラムのDOMI監督、今年もよろしくお願いします。最高のシーズンになるといいですね。

 このオフ、僕には「文春野球」がらみで2つ収穫があって、ひとつは去年コラムで取り上げた大貝恭史さん(1993年ドラフト4位)に会うために香川県高松市を訪ねたこと、もうひとつは秋葉原へカレーを食べに行ったことだった。カレーを食べに行った? 我ながら何言ってんだという気になる。が、間違いではない。正真正銘、カレーを食べに行ったのだ。日乃屋カレー秋葉原店。

日乃屋カレー秋葉原店 ©村瀬秀信

日乃屋カレー秋葉原店の実態とは

 日乃屋カレーがどんなチェーン店か、説明する必要があるだろう。公式HPを見るとほとんどが東京都内の店舗だ。現在の北限は岩手県の盛岡櫻山店。ファイターズのホーム、北海道には残念ながら一店舗もない。僕が最初に食べたのは神谷町店だったと思う。「神田カレーグランプリ優勝」のノボリに惹かれた。2013年の優勝者ということだった。カレールウに特徴がある。最初、ちょっと甘く感じるのだが、後から辛さが来る。口のなかにコクが広がる。これは旨いなと感心していたら店舗を増やし、「CoCo壱番屋」「ゴーゴーカレー」に次ぐ業界3位(18年10月時点)にのし上がった。

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 なぜ僕がその日乃屋カレーの秋葉原店へ出かけていったのか、いきさつを語らねばなるまい。「文春野球」が発端だ。昨シーズン、毎週のようにファイターズコラムの新作を発表して、多くの読者に届くといいなぁ、HITポイントも伸びるといいなぁと念じて暮していた。そういうとき有難いのはツイッターで拡散してくれる方だ。昔流の言い方なら口コミに似ている。読者が味方になってくれて、ちょっとずつ新しい読者を連れてきてくれる。

 で、そのRTしてくれるなかに「日乃屋カレー秋葉原」というアカウントを発見したのだ。大体は野球垢というんだろうか、プロ野球に特化したアカウントが多いなか、「日乃屋カレー秋葉原」は異彩を放っていた(ついでに言うと初台の「fuzkue(フヅクエ)」というブックカフェもやけにRTしてくれて非常に気になっている)。だってチェーンのカレー屋さんだよ。いちばん上の「固定されたツイート」は「この画面提示で、ヒレカツ1枚サービスを実施しております!」だよ。そういうカレー屋さん的なツイートであるべきでしょう。なぜ「日乃屋カレー秋葉原」はファイターズコラムを徹底的に拾う? そしてなぜ日乃屋カレー九段下店はまったく拾わない?

 昨秋、日本シリーズも終わり野球関係の原稿が一段落した頃、ふと思い立って秋葉原へ行ってみたのだ。店はスマホの道案内ですぐ見つかった。中央通りから一本入った界隈だ。ツクモパソコン本店のあたり。見た感じ、フツーの日乃屋カレーだった。緑色の看板におなじみのロゴ。券売機で「極旨ヒレカツカレー」を選んで店内を見回すとアニメキャラっぽいディスプレーがある。やっぱりアキバは本場だからなと思った。まぁ、何にしても僕は詳しくは知らない。

 で、店員さんに聞いてみたのだ。なぜ「日乃屋カレー秋葉原」アカウントはファイターズコラムを徹底的に拾う? そうしたらその日、不在のオーナーさんが熱心なファイターズファンであることがわかった。ツイッターアカウントはすべてそのオーナーさんが管理・運営しているとのこと。

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