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千葉の名物売り子は42歳男性 黒木vs松坂、伝説の投げ合いの記憶

文春野球コラム ペナントレース2019【対戦テーマ:埼玉vs千葉】

2019/04/23
note

「自分の体が動く限りはこの仕事をやりたい」

 マリーンズが苦しい時も、栄光の時も近藤氏はスタンドにはソフトドリンクを売っていた。日本一となった05年は思い出深い。なかでもマリンでの開幕2戦目。26-0で楽天イーグルスに快勝した試合は忘れられない。なにかが起こる予感がした。07年のドリンクが割引きのスペシャルデーでは1日350杯の売り上げを記録した。今やマリーンズと売り子が人生そのものだ。

「来年、東京オリンピックの年に25年目を迎えます。一つの区切りではありますけど、自分の体が動く限りはこの仕事をやりたいと思っています」

 昨年から行われれている球団の企画である売り子ペナントレースにも参加。ビールではなくソフトドリンクの販売であることからハンデをもらっている形ではあるが堂々の2位つけている。そんな名物売り子の原点にあるのはあの日のライオンズ戦。マリンでの黒木対松坂の投げ合い。ミスターロッテ初芝清の芸術的アーチ。そしてそれに酔いしれるファン。こんな最高のチームはない。あの時の感動は今も変わらない。だから不惑を超えた今でも大きな声を出す。「コーラーとウーロン茶、ホットドークはいかがっすか?」。4月23日からはZOZOマリンスタジアムで埼玉西武ライオンズ3連戦。今年も近藤氏の声は響き渡っている。

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梶原紀章(千葉ロッテマリーンズ広報)

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