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平石監督が今シーズンにかける思い

河内「今シーズンにかける思いを聞かせてください」

平石監督「もう腹をくくってやるだけですね。僕も腹をくくるし、選手にも腹をくくってもらいたいし、失敗を恐れたり、トライすることを躊躇したり、引いたようなプレーというのだけは絶対ダメだと思います。とにかく腹をくくらないと勝てないと思います」

昨年のシーズン中、監督として1番必要なことは何でしょうか?という問いに対し、即答で「ブレない」と答えた平石監督。インタビュー最後にそのことに触れると、「今季も当然ブレずに腹をくくります」と笑顔で話してくれた。

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 平石監督が選手から支持を得ているのにはいくつかの理由が存在すると思う。その1つが選手のことを最優先で考えるということである。キャンプ中、監督が自らバッティングピッチャーを務め、最後の最後まで居残って練習する選手と真剣に向き合う姿があった。

 選手からすると、それは恐縮する気持ちよりも、監督自らが自分と向き合ってくれている嬉しさが勝っているのではないかと思う。

 そして次に、監督が選手にかける「言葉」である。

 嶋基宏選手が何かあるときは必ず監督に相談すると話してくれたように、平石監督の言葉にはチームの士気を高める要素や、選手たちを鼓舞させる「言葉」が存在する。

 自分自身に置き換えても、平石監督にインタビューをさせてもらった後は、不思議と決まって前向きな気持ちになっているのである。
それはきっと平石監督が今まで培ってこられた野球に対する「野球愛」と、本当にその人のことを思いやる「人間力」が重なっているからだと思う。

 若き指揮官の熱い「言葉」に鼓舞された若き選手達の活躍も非常に楽しみである。
「RESTART!日本一の東北へ」というスローガンを掲げる楽天イーグルス。熱き野球人・平石洋介監督のもと、全身全霊で2019シーズンのプロ野球を楽しみたいと思う。

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