気分一新とは麻生氏自身のことだったか
麻生氏である。
福岡県知事選で麻生氏が推した候補が4月7日(日曜)に敗れた。翌日の新聞では、
「麻生氏 求心力低下も」「福岡知事選『横暴』払拭ならず」(産経新聞)
などと無残に書かれた。
選挙から2日後に麻生財務大臣は華々しく新紙幣デザインを発表。
気分一新とは麻生氏自身のことだったか。
ところがである。これでめでたしとはいかなかった。そう、翌日にすぐさまそのムードを打ち消したのが「桜田発言」である。
あれですべてのめでたさが吹き飛んだ。
安倍首相は先週末におこなわれた「桜を見る会」で「一人一人の花が咲き誇る時代にしていきたい」と語ったが、よりによって桜田五輪相が最後の失言を咲かせた。
東スポは「あいさつさせる方も問題」と書いた(4月12日付)。すごい大臣もいたものである。恐るべし「桜田を見る会」。
こうして渾身の新紙幣発表のお祝いムードは台無しとなった。
今週には「新5000円札肖像 左右逆? 津田梅子公表から6日思わぬ疑問」(4月16日日刊スポーツ)
という報道があった。新紙幣5000円札の津田梅子の肖像が「反転」されている可能性が浮上したのだ。いきなりのニセ札感。
麻生財務大臣は福岡県知事選のあと運気が下がってきたように思える。反転してるのは麻生太郎なのかもしれない。
今後どんな(文字通りの)反転攻勢を仕掛けてくるか見もの。
キャッシュレス化に逆行するけど、10万円札でも発表してみる?
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