過去10年のホークスとの戦績
09年は13勝10敗1分。バーナムJr.の3号2ランや大松尚逸外野手の18号満塁本塁打(神内靖から)など勝ったイメージの残るシーズンだった。10年は9勝15敗。このシーズンは大敗が目立ち、あまりいいイメージはない。とにかく攝津正、ファルケンボーグ、馬原孝浩、甲藤啓介の勝利の方程式が打てない(当時、この4投手はAKB48に対抗してSBM48と言われ一時代を築いた)。そんなシーズンだった。ただし、クライマックスシリーズファイナルステージではSBM48を打ち崩し、勝ってしまうから不思議な一年。
11年は10勝13敗1分。チームが最下位に沈んだことを考えれば優勝チーム相手に健闘である。中でも忘れられないのは現在、球団職員としておもてなしプロジェクトを担当する上野大樹投手の活躍。7月17日にマリンで当時エースだった攝津正投手相手に完封勝利(正直、絶対に負けると誰もが思っていたほど、厳しいマッチアップだった)。すると9月9日も今度は杉内俊哉投手に投げ勝った。12年は10勝11敗3分。いきなり敵地で2勝1分けの最高のスタート。ただ、その後はやたらとペーニャに打たれた。その選手が17年にはマリーンズ入りするから不思議だ。
13年は15勝9敗。序盤は2勝4敗と苦しんだが、GWに敵地で3タテをすると流れに乗った(福岡での3タテはそれ以降なく、今年に期待がかかる)。ちなみに現野球評論家で今季のマリーンズ5位予想の里崎智也氏が同カードの23回戦で3号ソロをオセゲラ(そんな外国人選手いましたっけ?)から放った。翌年に引退したため、これが現役最後の一発となる(この試合は1-0の勝利)。14年は10勝12敗2分。いきなり開幕カードでぶつかり、3タテされるズッコケ三人組のスタートであったことを考えるとよく盛り返した方である。現在は球団営業部員になっている古谷拓哉投手が7月16日にマリンで完封勝利を挙げた。
その後は暗黒の4年間。15年は10勝15敗でホークスのスタンリッジに4戦4敗。ということで翌年にその男がマリーンズ入り。ナイスガイとしてファンに慕われる存在となる。16年は8勝16敗1分。ビジターでは5勝6敗1分けと善戦したものの、なぜかホームで3勝10敗。CSも含むホークス戦でよく打ったデスパイネが目をつけられシーズンオフに移籍と辛い一年となった。17年は7勝18敗。さすがに16年ほどは負けないだろうと思ったのも、つかの間。ホームで2勝10敗。勝ち方が分からなかったシーズン。そもそもシーズン最下位なので、全体的に勝ち方が分からなかった。そして昨年は9勝15敗1分。ホームで4勝9敗とやや状況は改善したものの、全体的には負けた。そもそもパ・リーグ全カード負け越しなので参考外である。ちなみにマリーンズ期待の星、安田尚憲選手がプロ1号を打ったのがホークス戦、東浜巨投手からであった。
このように10年を振り返ると嫌な思い出の方が案外、多い。ただこのカードは激戦、記憶に残るゲームが多く、勝敗以上にマリーンズがホークスを苦しめ、プレッシャーをかけているのは事実。今年はその集大成のようなシーズンなのである。次回、ホークス戦は5月24日から26日。週末の3連戦。ホークスはZOZOマリンスタジアムのデーゲームが基本的に苦手(前述した上野投手の11年完封勝利が代表例)。ああ、早くも3タテしそうな予感がプンプン漂う。この辺りであっさりとホークスに引導を渡し、優勝に向けて一人旅を始めたいところだ。改めて断言する。令和元年! 優勝するのは千葉ロッテマリーンズだ。それも独走!
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