昭和34年(1959年)創刊の総合週刊誌「週刊文春」の紹介サイトです。最新号やバックナンバーから、いくつか記事を掲載していきます。各号の目次や定期購読のご案内も掲載しています。

大阪都島ボーイズ時代の思い出

 そんな浅村選手をよく知るミュージシャン強氏に改めて話を聞いてみた。

かみじょう「『やんちゃ坊主』誕生のきっかけは?」

強「都島ボーイズ時代の浅村の友達から本人が曲を作ってほしいと言ってると連絡がありました 」

かみじょう「作るにあたって大変だった事は?」

強「浅村の兄ちゃんや、お母さんや、ボーイズ仲間に色々聞きまくりましたね。あと連絡もらったのが2015年シーズン始まる1ヶ月くらい前だから、本人には出来たらいいなくらいに思といてとはいいました」

かみじょう「どんな選手だった?」

強「とにかく守備が上手かったです。今のようにホームランを打つというよりは、右方向に打ったり、セーフティバントやったり、打順も2番でした。とにかく一番怒った選手ですかねぇ」

かみじょう「やんちゃ坊主だったって事?」

強「そんなむちゃくちゃ悪い事するわけではないですが、ランニングサボったり(笑)。根は真面目な子でした」

かみじょう「でも一番怒ったのは何かあったから?」

強「野球がうまいのに、勿体無い。自分にこれくらい才能があれば絶対プロ野球選手目指すのに! みたいな、歯がゆさもありましたね」

 言葉を選びながら、丁寧に当時の事を語ってくれた。

 歌詞の中に「ひたむきな姿に逆に教えられた」とある。全国大会を目指して頑張る姿を見て、自分は大学に通いながら何がやりたいんだ? 彼らに胸張って語れる夢はあるのか? 彼らに恥ずかしくない自分にならねばならない。これが歌手になるきっかけにもなったという。そして現在、強は甲子園球場でワンマンライブという夢に向かって邁進中だ。

夢は甲子園球場でのワンマンライブ ©松尾裕也

 さて今シーズンから楽天イーグルスに移籍し、打率.286、本塁打12本、打点34と期待に応える活躍ぶりはさすがとしかいいようがない(5月22日時点)。そして5月15日の8点差の逆転劇では9回同点に追いつくホームラン、5月19日のマリーンズ戦では5−5の7回に勝ち越しのホームラン、9回にはダメ押しの2点タイムリーとここぞの場面での活躍がチームを助けている。しかしながらド派手な打撃と対照的にヒーローインタビューでは必ず「後ろに繋ぐ事を考えていた」と答える浅村選手がいる。

期待に応える活躍ぶりを見せている浅村栄斗 ©時事通信社

 強氏は歌の最後に、浅村栄斗へ、そして自分自身へのメッセージを込めた。

感謝出来る大人になれ おかげさまですよと謙虚であれ

人知れず流した涙の数だけ自信をもて

負けるんじゃねぇぞ

 まだまだ続く二人の夢をずっと応援したい。

◆ ◆ ◆

※「文春野球コラム ペナントレース2019」実施中。コラムがおもしろいと思ったらオリジナルサイト http://bunshun.jp/articles/11692 でHITボタンを押してください。

この記事の写真(4枚)

HIT!

この記事を応援したい方は上のボールをクリック。詳細はこちらから。