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「大人って怖いなぁ」樹海で裸になっていたBiSとのコラボ

――でんぱ組さんはメンバーそれぞれの個性を強く打ち出してましたよね。

高橋 個性という面でドロシーはすごく悩んで、制作側とブツかることもありました。「もっと派手な曲があってもいいんじゃないか」「衣装に色を足したほうがいいんじゃないか」って。スタッフの方たちと話し合いを重ねて、自分たちで経験を積んで、ドロシーらしさに行きついたのが2ndアルバム『STARTING OVER』だったんです。楽曲、衣装、パフォーマンスで「ドロシーらしさ」が固まった時だったのかなと思います。

――BiSとコラボレーションしてシングル『GET YOU』をリリースしたこともあります。

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高橋 最初は「大人って怖いなぁ」と思いました(笑)。「なんでそんなことするの!?」って。アイドル界の端と端で交わることはないと思っていたし、失礼な話、しっかり曲を聴いたこともなかったので。あの樹海で裸になるMVを観て「すごいことやってるな」という印象しかなかったんです。

 コラボが決まってから曲を聴いて、メンバーについて調べたんですけど、なかなか理解できなくて。レコーディングの時も話すことはないどころか、BiSのみなさんはぐったりして床に座りこんでるから、「この人たちはなんだろう」と思っていたんです。2、3年後にゆふちゃん(寺嶋由芙)と仲良くなって、前日に24時間連続ライブをやっていたことを知りました(笑)。

――BiSとはリキッドルームでの2マンライブもありました。

高橋 その2マンでBiSさんへの見方が変わりました。バチバチ感はありつつ寄り添ってくれたことで、それぞれファン層は違うのに一体感が生まれて、「表現の仕方は違うけど、『みんなを楽しませよう』という気持ちは一緒なんだ」と理解できたんです。話したことのないクラスメイトと少しずつ距離が近くなる感覚がありました。ドロシーに新しい表現力を加えてくれて感謝してます。

 

――アイドル戦国時代はNegiccoやLinQ、ひめキュンフルーツ缶といったローカルアイドルも躍進しました。

高橋 どのグループも地方活性化に力を入れていたので、どういう企業とコラボしているのか勉強していました。「仙台でいったらここかな」と考えて、スタッフの方に「あのグループはこの企業とコラボしてましたけど、仙台でもできませんかね?」と相談したこともありました。

――実際、地元・仙台での仕事も多かったと思います。

高橋 ラジオのレギュラー番組があったり、ホンダカーズさんのCMに起用していただいたり、ファミリーマートさんとコラボして商品開発をしたこともありました。

――東京で話題になれば仙台でも観てみようかとなるし、その相互作用が上手く働いていた。

高橋 そうですね。東京から仙台のイベントに来てくださるファンの存在はありがたいと思いました。お土産を買ったり、何か食べたりしたら、地元の活性化にもつながるので。

写真=川しまゆうこ

【#2へ続く】

髙橋麻里(たかはしまり)…12月15日生まれ、宮城県仙台市出身、血液型O型

 

プロフィール http://object-co.jp/cast/takahashimari.html

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